「初老」は“40代”からだった!? おどろきの日本語マメ知識
公開日:2024/6/27
「的を得る」と「的を射る」――どちらが正解だっけ?
「小春日和」は春には使わない言葉!?
言葉とは時代によって移り変わるものですが、社会人なら常識として一般的な日本語の意味合いをおさえておきたいもの。
『二度と忘れない! イラストで覚える 大人の教養ことば』では教育学者・齋藤孝が、大人として身につけておきたい95個の日本語を解説!
間違えて使っている人が多い言葉から、使うと一目置かれるような素敵な言葉まで、大人として身につけたい言葉がたくさん収録されています。
大人の教養を身につけたい時にはもちろん、普段何気なく使っている日本語の意外な発見も楽しめる一冊です。
※本記事は『二度と忘れない! イラストで覚える 大人の教養ことば』(齋藤 孝/ワニブックス)から一部抜粋・編集しました
解説
まさか自分が「初老」だったとは……
衝撃を受ける人、続出!?
学問の神として有名な菅原道真は『菅家文草』の中で、「初老を過ぎて、髪は薄くなり眼鏡が必要になって……」と書いています。たしかに道真の生きた平安時代は平均寿命も30~40歳と短かったため、40歳を迎えると長寿の祝いをしていたくらいなんですね。とはいえ、医療が発達して寿命がグッと伸びた現代では、40歳なんてまだまだ働き盛り。初老といえば、せめて60歳、いや定年を迎える65歳頃をイメージされる方も多いことでしょう。しかし、初老の本来の意味が40歳というのは、知識としては面白いですね。