HoneyWorksが手掛ける大人気曲「可愛くてごめん」の“ちゅーたん”が主役! 全身全霊、本気の推し活を描いた青春ストーリー!
PR 公開日:2024/5/30
自分が熱中できるもの、好きなもののために全力で頑張る。それはとても素晴らしいことであると同時に、なかなか難しいことでもある。時間やお金の問題、周囲との関係や環境など、立ちはだかる壁を挙げればキリがない。だからこそ、好きなもの・ことに夢中になれる人間はやっぱり輝いて見えるし、素敵だ。
そんな「好き」のために頑張る女の子の赤裸々な思いを歌ったHoneyWorksの大人気楽曲『可愛くてごめん』が、先日2024年5月16日にコミックス『可愛くてごめん』(島陰涙亜:漫画、HoneyWorks:原画/双葉社)として発売された。本作は、HoneyWorksによるオリジナルアニメ『ヒロインたるもの!〜嫌われヒロインと内緒のお仕事〜』等で登場する、上記楽曲の中心人物でもある中村千鶴(ちゅーたん)の、「推し」に対する熱烈な思い、推し活の様子がより深く掘り下げられた内容となっている。
主人公・ちゅーたんこと中村千鶴は、普段は地味な普通の高校1年生として生活している。しかし実は、クラスメイトでもあるアイドルユニット「LIP×LIP」の柴崎愛蔵の大ファン! 愛蔵を応援するためにメイド喫茶でアルバイトをし、配信でお小遣いを稼いで、可愛くなるための自分磨きも怠らない。ライブやイベントは全参戦でファンレターも欠かさないし、豪華なフラワースタンドだって贈っちゃう。でも、プライベートへは介入しないし、距離を詰めることもしない。対価も払わずファンサービスを受けるなんてもってのほか。……と、本気だからこそ一線は越えない良識あるファンを貫いている。
そんなちゅーたんは、推し活資金のための仕事にも常に一生懸命。メイド喫茶では、細かな気遣いと可愛い接客でいつもランキング1位を獲得している。でも、頭の中心にいるのはいつだって愛蔵。お客さん以外にはそっけなく、飲み会も「時間もったいないので」と拒否。そんな彼女をよく思わず、人気を妬むメイドたちが現れて――!?
営業中、いつもどおり接客しようとするちゅーたんを遮り、客を横取りしようとするメイドたちが現れる。しかし、普段から客を見て覚えているからこその、ちゅーたんならではの接客にメイドたちは惨敗。最後には「可愛くてごめん」と煽る余裕まで見せつけた。その後もちゅーたんは、リアルでもSNSでも、アンチたちをものともせずに我が道を突き進んでいく。彼女の生き様は、まさに多くの人を虜にしてきたあの楽曲そのもの!
一度しかない人生だからこそ、自分が進む道は自分で決めたいもの。何をどうしたって全員に好かれることなんてできないし、人に合わせてばかりいても幸せにはなれない。それならば、自分の心が選んだ人、突き進む自分を認めて応援してくれる人を大事にしたい。筆者も常々そう思っている。ちゅーたんの逆境やアンチすら糧にするその逞しさに、勇気と力をもらえた気がした。
中盤以降も、周囲の嫉妬心やライバル心から次々とトラブルが勃発。ライバル店に客を奪われたり、ちゅーたんの推し活をメイド喫茶でバラされたりとてんやわんや。それでもちゅーたんは、「私 立ち止まっていられませんから!」と常に前を向いてできることを考えていく。そんな彼女の物語は、まだ始まったばかり。ここからどんな可愛さと強さを見せてくれるのか、彼女がどこに向かっていくのか、ぜひとも最後まで見届けたい。
文=月乃雫