不登校の子どもにしてはいけないNG行動って? 『娘が不登校になりました。「うちの子は関係ない」と思ってた』

マンガ

公開日:2024/6/26

娘が不登校になりました

「おなかが痛い」そう言って学校を休んだことはないだろうか? あなたの周りにそんな人はいなかっただろうか? それは、SOSのサインかもしれないのだ。そんなあなたに紹介したいのは、『娘が不登校になりました。「うちの子は関係ない」と思ってた』(小林薫/ぶんか社)。

 ある日「おなかが痛い」と休んで学校に行けなくなった娘さん。不登校の理由は一体何?著者の小林薫先生は子育ての中ではじめての事態に奔走し奮闘することになるのだった。

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「うちの子は関係ない」「自分は関係ない」けれど、そんなまさかはある日突然やって来る。普通の日常がガラリと非日常に変わってしまう。とても動揺してしまうだろう。だがそんな時、知識や情報があれば少しは冷静に動けるかもしれないとは思わないだろうか。作中で著者の小林薫先生も突然学校に行けなくなってしまった娘さんを見て動揺してしまい……。

娘が不登校になりました

『娘が不登校になりました。「うちの子は関係ない」と思ってた』では、著者の体験を通して子どもが不登校になった時どんなことが起こるのか、必要なことは何なのかを知ることができる。たとえば、作中に出てくる適応指導教室というのを僕も知らなかった。他にもフリースクール以外にも学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)があることもこのマンガをきっかけに知ることになった。

娘が不登校になりました

「学校に行けない」そんな時、どうすれば良いのか。作中にも登場する適応指導教室やフリースクールなどで相談することで道が見えてくることもあるだろう。専門家に相談し子どもと会話し一緒にどうすればいいか考える。子どもと施設を見学に行けば、意外にも乗り気になるかもしれない。

娘が不登校になりました

『娘が不登校になりました。「うちの子は関係ない」と思ってた』では不登校になった娘と母親である著者の体験がコミカルに描かれるとともに、不登校によって起こったさまざまな問題とそれをどのように対処したかが描かれている。不登校となった時、親はどうするべきか解決方法として参考になるかもしれない。

 とはいえ本作に描かれていることが解決方法の全てではない。解決方法はケースバイケース、これが正解というものはないだろう。ひとつ言えることは、家は子どもにとって安心な場所であって欲しいということだ。家は帰る場所で居場所だ。家はいつだって安心できる場所でなければ、そこ以上に子どもに居場所なんてないのだから。そういう場所を作り守り子どもに提供するのは親の務めに他ならない。

 巻末のカウンセラーのコラムには、不登校の子どもにしてはいけないNG行動も書かれている。ささやかな気付きがあなたやあなたの大切な人を守るきっかけになるかもしれない。

 もちろんそれだけでは足りないだろう。知識や情報はあっても、すごく大変で諦めてしまいたくなるかもしれない。けど健やかに暮らすことを諦めないで欲しい。あなたやあなたの子どもが健やかに過ごせる場所は何処かにきっとあるはずだ。知識と情報と、それを役立てるためのささやかな勇気さえあればきっと見つかるはずなのだ。

文=ネゴト/ カリス魔王TK

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