転ぶ数と起き上がる数が違うのはなぜ?「七転び八起き」“起き”が1つ多い理由/ことわざびっくり事典①
公開日:2024/6/13
ことばのイメージだけで意味を想像すると、魚と水は切っても切れないものだから、親しい間がらのことと思う人もいるだろう。
たしかに「親しみ」に関係したことばなんだけど、これは、魚が水にすみたいと親しんでくれる心があるなら、水もまた魚にすみやすくしてあげたくなる、みたいなこと。
……ってなわけで、相手が自分に好意をもってくれるなら、自分もその思いにこたえよう、とか、自分が相手を好きになれば、相手も自分を気に入ってくれるって意味になる。
おたがいに心が通うということだ。
ただ、そんな意味だったことから、本来の意味とはちがうけど、相手にこれだけのことをしてあげたから、同じくらいのことをしてくれよな、とギブ・アンド・テイクな意味で使われることもあるみたいだ。
似た意味のことばには、次のようなものがある。
「君心あれば民心あり」……君主が民を大切にする心があれば、民衆も君主をしたってくれるもの。
「落花流水の情」……川に散って落ちた花は水の流れにしたがう。水の流れもまた、散った花を運びたい。つまりおたがい気持ちが通じ合っているという意味だ。