転ぶ数と起き上がる数が違うのはなぜ?「七転び八起き」“起き”が1つ多い理由/ことわざびっくり事典①
公開日:2024/6/13
ぽつ、ぽつ、と雨のしずくが落ちてくる。その1粒1粒のしずくの力なんて、大したことないね。
でも、これが長い年月、ぽつ、ぽつと続いたら、やがて石もけずられて、穴があいちゃう……かもね~。
ということから、「どんなに小さなことでも、根気よく積み重ねていけば、やがては大きな成功につながる」という意味で使われるよ。
だから、「毎日こつこつとがんばってきたもんね。この勝利は、その努力のたまもの。まさに雨だれ石をうがつといえるね」とか、「雨だれ石をうがつの気持ちで続けてきたから、今の自分の成功がある」というような使い方をする。
ちなみに、このことばは故事成語で、もともとは1900年以上前に書かれた中国の歴史書『漢書』にある言葉に由来するんだ。
そんな小さな努力、大きな結果という話は、みんな大好き! なのか、ほかにもいろんな表現がある。
たとえば、「ちりも積もれば山となる」。「ちり」は細かいわずかなものの意味。これが積もり積もれば、でかい山(大きな成果)になる。
また、冷たい石にしんぼうして三年間もすわり続ければ、温まる「石の上にも三年」なんてのもあるよ。
<第2回に続く>