なぜお笑い芸人の周りには面白いことが起こるのか? 解釈ひとつで、世界は変わる!前向きに過ごすための視点ガイド

暮らし

公開日:2024/6/29

あなた次第でこの世界は素晴らしい場所になる
あなた次第でこの世界は素晴らしい場所になる』(ひすいこたろう/ディスカヴァー・トゥエンティワン)

 最近何もいいことがない。仕事もプライベートも上手くいかず、どんよりとした気分。できることなら少しでも前向きに毎日を過ごしたいものだが、何かいい方法はないものか。

 そんな風に悩んでいる人は、もしかしたら、物事をネガティブに解釈するクセがついてしまっているのかもしれない。目の前の現実を変えるのは難しいが、それをポジティブに捉えることはいくらでもできるはず。そのための方法を教えてくれるのが、『あなた次第でこの世界は素晴らしい場所になる』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。著書累計200万部、YouTubeチャンネル登録者数43.5万人を誇る作家・ひすいこたろうさんによる1冊だ。

 たとえば、「自分の日常はつまらないことばかり」と思っている人も、少し視点を変えてみれば、目の前にたくさんの面白いことがあることに気付かされるだろう。ひすいさんの友人がお笑いの「よしもと」の養成所に通っていたときのこと、特別講師として来てくれた千原ジュニアさんは、「なんでジュニアさんの周りではそんなに面白いことばかり起きるんですか?」という質問に対し、こう回答していたのだという。「お笑い芸人の周りだけ面白いことが起きてるはずなんかない。でも、わしらはおもろい話をするって決めて生きてる。だから、面白いものが引っかかるんや」。——なるほど、そう言われると、かなり説得力がある。少し意識を変えるだけで、みえる世界は変わってくるのかも。大事なのは、現実ではなく、それをどう捉えるかどうか。この本では、ひすいさんが、日常で感じがちな悩みごとに、毎日をポジティブに過ごすための70の視点を教えてくれる。

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 雨で憂鬱な日は、農家が雨に喜んで小躍りしている姿を想像する。何をやっても長続きしないときは、「やめる決断力がある」自分を褒める。どうしてもグチを言いたいときは、言った後に「いい意味で」と付け加えて、深刻になりそうな自分を笑い飛ばしてみる。何か悩みがあっても、「どうせ一年後には何に悩んでいたかさえ覚えていない」と気楽に考える……。ひすいさんの教えてくれる物事の捉え方は、目からうろこの連続。ハッとさせられたり、クスッと笑わされたり、「そうか、こう考えればいいんだ」という発見がいっぱいだ。日々の生活につまずきを感じたら、何度でも読み返したい。ページをめくるたびに、何だか肩の荷が下りるような、スッキリとした気持ちにさせられ、自然と元気が湧いてくるのを感じた。

 解釈ひとつで、世界はこんなにも変わってみえるのか。この本に書かれた「ものの見方」は、すぐにでも日常に生かすことができそう。ネガティブ思考の人、必読。毎日を明るく過ごせるヒントがつまったこの本で、少しの捉え方で毎日が変わる驚きを、ぜひともあなたも体感してみてほしい。

文=アサトーミナミ

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