ガン治療で体感した「ベテラン医師」と「新米医師」の技量の差【作者インタビュー】
公開日:2024/7/25
夫と2人の子どもと、幸せに暮らしていた主婦のやよいかめさん(@yayoi_kame)。鼻詰まり症状がなかなか治らず、病院へ行くと鼻腔(びくう)ガンだと判明した――。
突然ガン患者となり、治療を経てガンサバイバーとなったやよいかめさんが、闘病生活や家族との触れ合いを丁寧に、そしてときにはコミカルに描いた漫画『鼻腔ガンになった話』は、SNS上で大きな反響を呼んだ。そのリメイク版を、やよいかめさんのインタビューとともに紹介。第10話では抗ガン剤投与の様子を描く。治療が始まるやいなや、激痛に襲われて――。
※本作で紹介している症状は、個人の体験談です。すべての人に当てはまるものではありません。症状に悩んでいる場合は医師・看護師等の専門家に相談してください。また、センシティブな内容を含むため閲覧にはご注意ください。
カテーテル手術後、突然の吐き気に「なぜ?」
――カテーテル手術はどれぐらい時間がかかったのでしょうか。
時計を全然見られなかったので、わかりませんでした。「リラックスできるお薬を注射します」と手術室の看護師さんに言われたのですが、時間を見る気持ちさえも飛んでいってしまった気がします。
――手術の序盤は、かなり痛そうでしたね。
腕に刺すのは、ごく普通の注射針をイメージしていたこともあり、こんなに痛いとは想像していませんでした。私の想像する“注射の痛み”を超えていて、とにかくびっくりしました。個人差はあると思いますが、太ももはまったく痛くなかったですね。
――腕に巻かれた止血帯も痛そうでしたね。
しっかり止血しないと血が止まらないぐらい、グサリと刺されたんだと思いました。
――そしてその日の夜に吐き気が…。
人間って気持ち悪さで目が覚めるのだと、そのとき初めて知りました。胃腸炎のように「ドドドドドド」と止められない感じの吐き気です。しかも、吐いても吐いても吐き気がこみ上げてきて、胃の中が空っぽになるまで治まりませんでした。私が受けた動注化学療法は、ガン腫瘍の近くで抗ガン剤を流すので、副作用は少ないと先生から聞いていました。なのに、いきなりものすごい吐き気に襲われて「なんでー!?」という気持ちで嘔吐していました。
吐き気に苦しめられたやよいかめさん。しかしその原因はガン治療の副作用ではなかったという。家族や周囲に支えられながらポジティブさを失わず闘病生活を乗り切っていく様子を描いたやよいかめさんの作品。2人に1人がガンになるといわれる今、その実体験は多くの人の参考になるに違いない。本作をまとめた書籍も発売中なので、気になる人はチェックしてみよう。
■やよいかめ
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