妊娠糖尿病の検査がつらすぎる!差し出された飲み物、飲んでみると…【作者インタビュー】
公開日:2024/7/2
10万部のベストセラーとなった『月たった2万円のふたりごはん』の著者でイラストレーターの奥田けいさん(@kei__okuda)は、2人目の子どもを妊娠中に妊娠糖尿病と診断された。『2人目妊娠したら糖尿病になった話』は、食べることも甘いものも大好きな奥田さんが取り組んだ食事療法やリアルな生活を描いたコミックエッセイだ。第4話は、糖尿病と診断される前の話。大変だったOGTT検査(ブドウ糖負荷検査)について振り返る。
<妊娠糖尿病とは?>
「妊娠中にはじめて発見または発症した、糖尿病にいたっていない糖代謝異常」のこと。
※本作で紹介するのは「妊娠糖尿病」です。「妊娠糖尿病」と「糖尿病」は異なる疾患ですのでご注意ください。
※本作で紹介する症状は、個人の体験談であり、すべての人に当てはまるものではありません。症状で悩んでいる方は医師・看護師等の専門家に相談してください。
気合いで乗り切ったOGTT検査
作中では検査が長時間に及ぶ様子が描かれている。コロナ禍だったため、待ち時間は人混みを避けて病院の入り口付近で過ごしていた。
「OGTT検査をはじめとする治療は糖尿病内科で受けます。私は総合病院の産婦人科に通っていたので、同じ院内の糖尿病内科の空いている時間に予約を取ってもらうことができました。総合病院以外だと、まずは総合病院を探して予約を取らないといけないので、もっと負担がかかりますよね」
OGTT検査(ブドウ糖負荷検査)では、採血を1日4回行う。まず空腹の状態で1回、そしてトレーランG(75グラムのブドウ糖の入った水)を飲んだ30分後・60分後・120時間後にも採血をした。採血を繰り返し、気分的に少しクラクラしたというが、それよりも印象に残っているのが「トレーランG」だ。
「炭酸入りのガムシロップのような極甘の液体で、これを飲むのが本当に大変でした。途中で吐いてしまう人もいるそうです」
吐いてしまうと、もう一度飲み直さないといけないため、気合いで飲み干した。そして過酷な検査を経て、妊娠糖尿病と診断される。
「ひとりでも多くの悩める妊婦さんが、安心して心おだやかにお産を迎えられるようになってほしい」という思いから、自身の体験を漫画にした奥田さん。本作をまとめた書籍も発売中だ。現在、妊娠糖尿病と闘う人たちはもちろん、その家族やこれから妊娠・出産を迎える人はチェックしてみてはどうだろうか。
■奥田けい
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