タイマーが鳴ったら美容室でも食事⁉ 妊娠糖尿病患者のリアルな食生活【作者インタビュー】

マンガ

公開日:2024/7/6

2人目妊娠したら糖尿病になった話

10万部のベストセラーとなった『月たった2万円のふたりごはん』の著者でイラストレーターの奥田けいさん(@kei__okuda)は、2人目の子どもを妊娠中に妊娠糖尿病と診断された。『2人目妊娠したら糖尿病になった話』は、食べることも甘いものも大好きな奥田さんが取り組んだ食事療法やリアルな生活を描いたコミックエッセイだ。第8話は間食ができなくてつらいという人におすすめの「分食」について。

<妊娠糖尿病とは?>

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「妊娠中にはじめて発見または発症した、糖尿病にいたっていない糖代謝異常」のこと。

※本作で紹介するのは「妊娠糖尿病」です。「妊娠糖尿病」と「糖尿病」は異なる疾患ですのでご注意ください。

※本作で紹介する症状は、個人の体験談であり、すべての人に当てはまるものではありません。症状で悩んでいる方は医師・看護師等の専門家に相談してください。

2人目妊娠したら糖尿病になった話
2人目妊娠したら糖尿病になった話
2人目妊娠したら糖尿病になった話
2人目妊娠したら糖尿病になった話

飽きずに継続できて血糖値も安定

1回の食事量を減らすことで、食後の血糖上昇を抑える「分食」を試してみた奥田さん。もともとおやつを食べる習慣があったため、1日3食だけの生活ではお腹が空いてしまっていた。おにぎりにはたんぱく質を加えた方がいいと言われて、チーズや枝豆、じゃこを混ぜることに。バリエーションが増えたおかげで飽きずに続けることができたという。

お米には食物繊維を多く含むもち麦を混ぜている。プチプチとした食感があって、白米よりも食べ応えもあるのでおすすめだそう。

「もち麦ご飯は、我が家の娘が『プチプチして嫌い』と言って食べられなかったので、自分用にまとめて炊いて、つくり置きしていました」

分食をすることで、食べる量は変わらなくても、満足感を得ることができた。

食事と食事の間に食べる「補食」は、しっかり食べないと低血糖になるリスクもある。そのため外出時にもつくり置きしたおにぎりを持ち歩いていた。温かいご飯よりも冷めたご飯の方が血糖値が上がりにくいと知って、冷凍したものを自然解凍で食べていた。補食の時間は携帯のタイマーで管理。

「10時と15時になると、どこででも食べていました。美容院でもタイマーが鳴ると、事情を説明して食べたりしたこともありましたね(笑)」

「ひとりでも多くの悩める妊婦さんが、安心して心おだやかにお産を迎えられるようになってほしい」という思いから、自身の体験を漫画にした奥田さん。本作をまとめた書籍も発売中だ。現在、妊娠糖尿病と闘う人たちはもちろん、その家族やこれから妊娠・出産を迎える人はチェックしてみてはどうだろうか。

■奥田けい
Instagram:@kei__okuda
X(旧Twitter):@kei__okuda

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