1食でレタスを半玉も…妊娠糖尿病になって食費増。冷凍野菜と夫の理解に助けられ【作者インタビュー】
公開日:2024/7/11
10万部のベストセラーとなった『月たった2万円のふたりごはん』の著者でイラストレーターの奥田けいさん(@kei__okuda)は、2人目の子どもを妊娠中に妊娠糖尿病と診断された。『2人目妊娠したら糖尿病になった話』は、食べることも甘いものも大好きな奥田さんが取り組んだ食事療法やリアルな生活を描いたコミックエッセイだ。第13話は、大量に食べていた野菜について。炭水化物は食べられる量が決まっていたため、野菜でおなかをいっぱいにしようとするが――。
<妊娠糖尿病とは?>
「妊娠中にはじめて発見または発症した、糖尿病にいたっていない糖代謝異常」のこと。
※本作で紹介するのは「妊娠糖尿病」です。「妊娠糖尿病」と「糖尿病」は異なる疾患ですのでご注意ください。
※本作で紹介する症状は、個人の体験談であり、すべての人に当てはまるものではありません。症状で悩んでいる方は医師・看護師等の専門家に相談してください。
糖質制限でエンゲル係数が上がった
糖質制限をしていたため、野菜やお肉でおなかを満たさなければならず、一食でレタスを半玉は消費していたという。
「野菜の値段も高騰していますし、エンゲル係数が上がってしまうのは避けられないですよね…。でも夫が理解してくれて、野菜の特売情報を見つけては少し遠いお店に買い出しに行ってくれたりしていました」
「娘とデートできるから楽しいよ」と言ってくれたため、躊躇することなく野菜をたくさん食べることができた。
奥田さんが重宝していたのが冷凍野菜だ。
「里芋などの根菜やかぼちゃは糖質が結構高いんです。だから私が常備していたのは、冷凍ブロッコリーです!量もたっぷり入っているし値段も手頃で、よく買っていました」
そのほか、枝豆やほうれん草もよく購入していたという。自由に食べられないストレスがあったり、食費で出費がかさんだりしても、さまざまな工夫や家族の協力で乗り切ってきた様子がうかがえる。
「ひとりでも多くの悩める妊婦さんが、安心して心おだやかにお産を迎えられるようになってほしい」という思いから、自身の体験を漫画にした奥田さん。本作をまとめた書籍も発売中だ。現在、妊娠糖尿病と闘う人たちはもちろん、その家族やこれから妊娠・出産を迎える人はチェックしてみてはどうだろうか。
■奥田けい
Instagram:@kei__okuda
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