お掃除ロボを見て泣き出す娘…苦手意識をどう払拭した?【作者インタビュー】
公開日:2024/7/11
日常の何気ない風景のなかにも喜びや驚き、発見がある。『アラフォーまきこのごゆるり家事』は、家事や育児など日々の暮らしを漫画にしたコミックエッセイだ。著者は、日雇いの仕事をしながらX(旧Twitter)やInstagramなどで漫画を発信する柿ノ種まきこさん(@kakinotane_m)。読む人をやさしい気持ちにさせる、オフビートでゆるい空気感で人気を呼んでいる。
第19話はお掃除ロボットの話。子どもとメカの共同生活を円滑にする、ちょっとした工夫について紹介している。
お掃除ロボを初めて見た柿ノ種さんの娘・なごみちゃん。初めて見た物への怖さもあった上に、お掃除ロボがなごみちゃんの足に“こつん”と触れたことですっかりお掃除ロボが苦手になってしまった。そこで、目玉シールを貼るというアイデアで、子どもの苦手意識を払拭したという。
「なごみが小さい生き物に興味を持つような時期だったので、ペットがいない我が家では、お掃除ロボに目をつけるのがピッタリでした」
目をつけたことで、物に対して愛着が湧き、物を大切にするようにもなったという。
お掃除ロボットのほかに、食べ物も擬人化してみた。のりを巻いたおにぎりにチーズで目をつけて「マックロクロスケおにぎり」を作ったり、野菜をクマやウサギ型にくり抜いて「ぼくのこと食べて!元気になるよ!」と“アフレコ”したり。結果、子どもの食が進まない朝でもスムーズに食べられるようになった。
育児をしていると、子どもの好き嫌いに苦労することはよくあることだろう。大きい音が苦手だったなごみちゃんには、図鑑やネットで調べて、根拠のある「大丈夫」を伝えることを意識していたそう。
「以前は工事現場の前を通ると泣き出すような子で、雷や台風の音も苦手でした。怖がったときは、ただ『大丈夫だよ〜』と伝えるよりも、雷の仕組みや家の構造を説明してあげた方が、なごみには効きました。大人が思うよりも、子どもっていろいろなことを理解しているんだなぁと感心します」
ズボラさんでも真似できそうな、簡単&手抜き家事を紹介する漫画でありながら、どこか丁寧さも感じられる柿ノ種さんの作品。本作をまとめた書籍『アラフォーまきこのごゆるり家事』も発売中なので、気になる人はチェックしてみよう。
■柿ノ種まきこ
Instagram:@kakinotane_makiko
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