第13回「死にたがりの君に贈る物語」/鈴原希実のネガティブな性格がちょっとだけ明るくなる本
更新日:2024/10/21
忘れられない表紙があったんです。
それはいつものように、自分好みの新しい小説をインターネットで探していたときのことでした。
一瞬だけあなたへのおすすめで出てきた小説。
その表紙に私はひと目で心を奪われてしまいました。
ですが次の瞬間。
動揺なのか、私はよく分からない場所をタップしてしまい、その小説がなんというタイトルだったのか分からなくなってしまったのです。
その後、何とかその小説を探し出そうとした私でしたが、なんせ表紙しか覚えていなかったため見当たらず。
諦めていた私でしたが、先日ふと立ち寄った書店で出会えたのです。
私の探し求めていた表紙に。
今回紹介するのは、「死にたがりの君に贈る物語」。
冒頭からいきなり、人気小説家の訃報という大変ショッキングな出来事から始まるこの作品。
人気シリーズの完結目前に発表された訃報は、瞬く間に世間を震撼させ、後追いをしようとする少女も現れます。
そんな状況で、どうしてもこの物語の結末を知りたいと集まった7人のファン。
彼らは小説をなぞった共同生活を始めるが、突如絶対にありえない事件が起き…。
というのがこの物語の大まかなあらすじです。
私が1番初めにこの作品に惹かれたのは、冒頭にも書かせていただいた通り「表紙」です。
美しい少女の何とも言えない表情に、一瞬で惹かれました。
そして、次に目に入ったのは帯。
「この作品は人を救います。」
この一文に、本当かな?と少し懐疑的になる自分と、一気に期待に胸を膨らませる自分の両方が顔を出してきて、気づいた時には購入していました。
そしてたった今。
この物語を読み終えた後に言えることは、
この小説を読んで良かったということです。
なんだか凄く感想が薄いと思われるかもしれないのですが、これが読後すぐのリアルなのかもしれません。