命(タマ)、殺りますわよ―― お嬢様JKに転生したヤクザの抗争物語『アウトレイジョウ』コミックス最新2巻発売

マンガ

公開日:2024/6/28

アウトレイジョウ
アウトレイジョウ』2巻(原作:珪素、漫画:杠憲太/白泉社)

 ヤクザが抗争中の事故で死んだと思ったら、お嬢様JKに転生していました――。2024年6月28日(金)、新感覚アクションコメディ『アウトレイジョウ』のコミックス最新2巻が発売。女子高生化したヤクザたちの争いが、ついに新たな局面を迎えるようだ。

『アウトレイジョウ』の原作を務めるのは、2024年1月期にテレビアニメ化も果たしたライトノベル作品『異修羅』の珪素。作者にとって初のオリジナル原作作品であり、作画を『僕より目立つな竜学生』や『たとえば俺が、チャンピオンから王女のヒモにジョブチェンジしたとして。』のコミカライズ版などで知られる杠憲太が担当している。

 物語の舞台となるのは、格式あるお嬢様学校・涼玲館高校。ある日涼玲館の生徒を乗せた大型バスが土砂崩れに巻き込まれる事故が発生し、とある倉庫へと落下してしまう。そこでは偶然にもヤクザが抗争中で、構成員全31名が落命。一方で、生徒たちは全員が一命を取り留めた。

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 そんな中、命を落としたと思われていた「槻広会」の塩川鋭二(シオ)が病院で目を覚ます。しかし、その身体は涼玲館高校の女子高生・桐野糸織のものだった。突然の出来事に頭の整理ができないまま高校生活を送ることになったシオは、ひとまず身体の主である糸織を守るという意味で日常を過ごしていく。だが涼玲館には他にも転生してしまったヤクザの面々が存在しており、やがて勃発する“悪党令嬢の抗争”に巻き込まれるのだった――。

 JK化したのはシオを含む「槻広会」の構成員や事故当時争っていた「中杉組」の面々、つまりヤクザによる抗争の舞台が、そのまま涼玲館高校に移った形だ。しかし誰に転生したのかはわからないため、スタートは探り合い。

「槻広会」は事情を知ったシオ(糸織)のクラスメート・四橋菫の協力によって歩き方から矯正しつつ、“悪党令嬢”として身を潜めることに。ところがコミックス最新2巻では、ついに「中杉組」によって転生先を特定されてしまい、刺客として規格外の膂力を誇る“鉄骨ドクター”が送り込まれる。

 一方でシオたちの前には、バス事故について探る謎の令嬢・千萱イリアが登場。そこで「暴対法」の不成立と事故の裏側には、“日本を覆すほどのスキャンダル”が隠されていると告げられ……。さらに新たな悪党令嬢が続々と参戦し、抗争は激化の一途を辿っていく――。

 ちなみに『アウトレイジョウ』は、「ヤングアニマルWeb」などで第3話まで無料で読める模様。また2023年12月にコミックス第1巻が発売された際には、杠が自身のX(旧Twitter)に投稿した試し読みポストが大反響を呼び、1800万件を超えるインプレッションを記録している。

 まだ既刊2巻と入りやすいタイミングでもあるので、興味のある人はこれを機に同作をチェックしてみてはいかがだろうか?

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