仲村トオル主演のドラマ化決定で話題沸騰! 浅野いにおの元アシスタントが紡ぐ“異食”なグルメ人情コメディ『飯を喰らひて華と告ぐ』最新4巻発売

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公開日:2024/6/28

飯を喰らひて華と告ぐ
飯を喰らひて華と告ぐ』(著:足立和平/白泉社)

 メシはウマイ!! でも気マズイ!! 料理の腕はピカイチなのに、客へのアドバイスはイマイチな店主が織り成す新感覚グルメコメディ『飯を喰らひて華と告ぐ』。そのコミックス最新4巻が2024年6月28日(金)に発売されるほか、7月9日(火)から実写ドラマの放送もスタートする。

 同作は路地裏に料理屋「一香軒」を構える店主と、悩めるお客さんたちとの交流を描いたグルメ人情ドラマ。作者の足立和平はかつて『おやすみプンプン』や『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』などで知られる浅野いにおのアシスタントを務めていた人物で、作中の調理シーンには下積み時代に培った圧倒的画力が存分に生かされている。その作画力は「擬音もないのに調理の音が聞こえてくる」と読者を驚かせるほどだ。

 ただ同作の見どころは、それだけに留まらない。「一香軒」の店主は料理の腕がピカイチなうえ、お客さんの悩みに優しく寄り添う人情家。料理が完成した後には必ず謎の格言で背中を押してくれるのだが、その内容はいつも的外れなものばかり。にもかかわらず当の本人は勘違いに気づかぬまま自信満々に語ってくるので、毎回お客さんたちを困惑させてしまう。

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 例えば第1話では、とある会社のサラリーマンが来店する。彼は低学歴の社員を見下す東大卒で、そのプライドが邪魔をして仕事が全く上手くいっていなかった。

 その日も上司に怒られ、ふて腐れながら「一香軒」に足を運ぶも、店主が作ったチャーハンの旨さに思わず頬が緩む。それを見た店主は「美(うま)きものにて事を成す」と耳馴染みのない格言を贈り、「営業マンは笑顔が命…その笑顔に君自身も救われる日がきっと来るのさ」と励ましてくれるのだが、実のところサラリーマンは営業ではなく経理。しかも店主が自信満々に語っていた「美きものにて事を成す」という言葉は、ネットで検索しても全く出てこなかった。

 そして6月28日に発売されるコミックス最新4巻でも、店主のズレたアドバイスは相変わらず。「生姜焼き」「明太ポテサラ」「寿司」「カルボナーラうどん」ほか全6品の垂涎必至の調理シーンはもちろんのこと、凄く親身なのに凄く的外れな人情シーンは必見だ。

 また同作は、俳優・仲村トオル主演でドラマ化も決定している。1話12分完結のドラマとなり、「一香軒」を訪れるお客さん役として田村健太郎、猫背椿、吉村界人、きたろう、山崎紘菜、柄本時生など毎話ごとに異なるゲスト俳優が出演。ドラマ化決定に際し、作者の足立は「すごい出来になっていますので、どうか続報を楽しみに待っていてくださいね!」と自身のX(旧Twitter)を通して太鼓判を押していた。

 ドラマも最新巻も見逃せない『飯を喰らひて華と告ぐ』。胃袋掴んで心を離す“異食”なグルメ人情ドラマをぜひ堪能してみてほしい。

■ドラマ『飯を喰らひて華と告ぐ』概要
放送日:7月9日(火)23:45~放送スタート(TOKYO MX)
原作:足立和平
キャスト:仲村トオル ほか

公式サイト:https://meshikura.com/

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