「自分の休職体験が誰かの役に立てば」うつ病と診断され、会社から逃げた日々を描く【作者インタビュー】
公開日:2024/7/7
SNSでメンタルをテーマに、イラストと言葉を発信するなおにゃんさん(@naonyan_naonyan)。合わない職場環境が原因で、過去にうつ病と適応障害を発症したことがある。当時は休職することは「逃げ」だと思い、情けなさや恥ずかしさを感じていたという。だが「休職中に弱い自分を変えたい」と一念発起。病気から、会社から、日本からも全力で逃げたなおにゃんさんが気づいたこととは?
そんな実体験を基に描いたコミックエッセイ『うつ逃げ~うつになったので全力で逃げてみた話~』が同じような悩みを持つ人からの共感を得ている。第5話では、初めての心療内科へ。自分がうつ病だと診断されたときの正直な気持ちが描かれる。本作でなおにゃんさんは自身をうさぎの姿で描いているがその理由を聞いた。
登場人物に顔がない理由は…
――自身の姿をうさぎで描いているのはなぜでしょうか。
単純に描きやすいからです。特に自分を人間として描こうとすると、どうしても照れが出てしまうし、少し格好つけて描いてしまうかもしれないので、あえて動物にしようと思いました。あと、ぶっちゃけてしまうと、うさぎは耳が長いのでデッサンがちょっと狂っていてもバランスがとりやすいというのもあります(笑)
――主人公以外の登場人物には顔がない理由は?
私に人間を描く画力がないということもあります。しかし、それ以上に人間が怖くて描けないからだと思います。苦手なものは苦手。逆にそれを個性だと思って、今後も顔なし人間を描いていこうと思ってます(笑)
休職中の人や、休職を考えている人に向けて、自分の経験が少しでも役に立てばと描き始めたなおにゃんさん。本作をまとめた書籍も発売中なので、気になる人はチェックしてみよう。
■なおにゃん
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