うつ病を発症して休職するも、「休む」の正解がわからない。復職初日、上司のひと言に衝撃【作者インタビュー】
公開日:2024/7/8
SNSでメンタルをテーマに、イラストと言葉を発信するなおにゃんさん(@naonyan_naonyan)。合わない職場環境が原因で、過去にうつ病と適応障害を発症したことがある。当時は休職することは「逃げ」だと思い、情けなさや恥ずかしさを感じていたという。だが「休職中に弱い自分を変えたい」と一念発起。病気から、会社から、日本からも全力で逃げたなおにゃんさんが気づいたこととは?
そんな実体験を基に描いたコミックエッセイ『うつ逃げ~うつになったので全力で逃げてみた話~』が同じような悩みを持つ人からの共感を得ている。第6話は休職中の生活について。「しっかり休まなくちゃ…」と思えば思うほど、あせって不安がふくらんでしまう様子を描いている。なおにゃんさんに当時のことを聞いた。
うつ病と伝えて「気を遣わせたくなかった」
――心療内科の受診を勧めてくれた友達に、休職すると伝えましたか。
はい、伝えました。その人はうつに理解があったので、「休職できてよかったね」と言ってくれました。だけど気を遣わせたくなかったので、その人以外には休職したことを伝えませんでした。
――作中では「休むって意外と難しい」と感じていました。それまでは、休日をどのように過ごしていたのでしょうか。
働いていたときの休日は、友達と遊びに行ったり買い物をしたりと、外出することが多かったです。でも休日はあくまで来週からまた働くための休みであって、体力や気力を回復するための時間と考えていました。休職という状況になったとき、どうやって時間を過ごせばいいのか、わからなくなってしまいました。
――うつ病で休職中であっても、自身の意思ですぐに復職できるものなのでしょうか。
記憶が定かではないのですが、私の場合は心療内科の先生や会社に復職したい旨を伝えてから、復職したと思います。
休職中の人や、休職を考えている人に向けて、自分の経験が少しでも役に立てばと描き始めたなおにゃんさん。本作をまとめた書籍も発売中なので、気になる人はチェックしてみよう。
■なおにゃん
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