「少しの勇気で人生は変えられる」退職を阻むパワハラ上司と再交渉【作者インタビュー】
公開日:2024/7/18
働き方改革関連法が2019年から順次施行され、さまざまな業界で働きやすい環境づくりが進んでいる。しかし社風が古かったり、人手不足だったりとさまざまな理由で根深く残っているのが、残業にまつわる問題だ。
漫画『残業地獄のねこが転職するまでの120日間の記録』の作者あおいしさん(@ao144444)も当事者のひとり。長時間労働の地獄から脱出しようと奮闘した自身の体験を描いた同作を、あおいしさんのインタビューとともに紹介する。第17話では、上司を説得するため、あらためて退職届を提出する。
引き留めにあってもあきらめないでほしい
退職が決まったものの「退職日を2カ月先に延ばしてくれない?」と上司に言われたあおいしさん、上司を説得しようと「退職の引き留めにあったとき」と検索して対策を考えた。さらに会社の就業規則を読んで、退職時期の規定を満たしていることも確認。
「強い引き留めがあった場合は違法になるので、その旨を人事に報告するつもりでした。あとは引き継ぎを少しでもスムーズに行えるように、マニュアルを作るなどの準備をしていましたね」
早く辞めたいという気持ちが強く「予定通りに辞められるなら、有給休暇は取れなくてもいい」とあきらめていたが、人事部長の働きかけで退職前に有給を消化できることになった。
「悩みに悩んで『辞める』と決意しても、上司から強く引き留められると、くじけてしまうこともあると思います。実際に私は、辞めることをあきらめかけました。でも、そこであきらめてしまうと、せっかくの決意や努力が水の泡になってしまいます。『ほんの少しの勇気で、現状を変えられる!』ということを知って欲しくて、このエピソードを描きました」
緊張しながらも、勇気を出して交渉したことで、無事に退職が決まったねこくん。本作をまとめた書籍も発売中なので、気になる人はチェックしてみよう。
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■あおいし
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