うつ病で休職中「何かを変えたい」とベトナムへ。どうなる私の一人旅【作者インタビュー】
公開日:2024/7/14
SNSでメンタルをテーマに、イラストと言葉を発信するなおにゃんさん(@naonyan_naonyan)。合わない職場環境が原因で、過去にうつ病と適応障害を発症したことがある。当時は休職することは「逃げ」だと思い、情けなさや恥ずかしさを感じていたという。だが「休職中に弱い自分を変えたい」と一念発起。病気から、会社から、日本からも全力で逃げたなおにゃんさんが気づいたこととは?
そんな実体験を基に描いたコミックエッセイ『うつ逃げ~うつになったので全力で逃げてみた話~』が同じような悩みを持つ人からの共感を得ている。休職中の過ごし方に悩んでいたなおにゃんさん。休職前に人事部長から言われた「休職中は旅行とか行ったらどうかな?気晴らしになると思うよ」という言葉を思い出し、「どこか遠くに行きたい」という思いが日に日に強まったなおにゃんさん。悩みつつも、ベトナムに一人旅にいくことに。当時のことを聞いた。
ガイドブックのベトナム語と人の優しさに助けられて
――旅行会社でベトナム旅行を即決していました。決め手は?
自分でも不思議なのですが、多分パンフレットに載っていた水牛やメコン川ののんびりした風景に惹かれたんだと思います。ココナッツジュースなどの食べ物も、おいしそうだなぁと思いました!
――ベトナム旅行の期間は?
3泊5日です。もっと滞在したかったのですが、そこまでの度胸もないし、金銭的に余裕もなかったので…(笑)
――旅行中は言葉の壁はありましたか?なおにゃんさんは、英語が得意なのでしょうか。
滞在中は、観光ガイドブックに載っている程度のベトナム語だけでOKでした。英語は得意ではないものの、なんとなくは通じます。あと、ベトナムの人はすごく優しくて、困っていたら向こうから声をかけてくれるんです。それでなんとか過ごせた部分も大きいですね。
――ベトナム旅行に持っていたものは?
ベトナムの言葉をメモに書いて、それを見せながら買い物していました。あとは、一般的な旅行グッズを持っていったと思います。足りないものは、お土産も兼ねて現地で購入することもありました。あまりの暑さで長い髪が邪魔になって、ベトナムで買ったヘアゴムは今でも愛用しています(笑)
――旅行に行くことについて家族からの反応は?
実は家族には話していません。休職したことも黙っていたくらいです(笑)。そういえば、いまだに話してないかも…。友人にはひとりかふたり、話したような気がします。
ベトナムに到着後は「大丈夫かな」と不安になる場面もあったが、見たことのない景色を見るうちに不安は期待と興奮に変化した。これから異国の地で、どのようなことが待ち構えているのだろうか。本作をまとめた書籍も発売中なので、気になる人はチェックしてみよう。
■なおにゃん
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