『砂漠のハレム』作者の新作『生贄のすゝめ』コミックス1巻発売! テーマは“生贄×鬼”による刺激的なロマンス?

マンガ

公開日:2024/7/5

生贄のすゝめ
生贄のすゝめ』1巻(夢木みつる/白泉社)

 食べられるなら、あなたがいいわ――。『砂漠のハレム』や『この凶愛は天災です』の作者として知られる夢木みつるの新作『生贄のすゝめ』。同作の記念すべきコミックス第1巻が、2024年7月5日(金)に発売される。多様なラブロマンスを描いてきた仕掛け人が、今回の舞台に選んだのは……?

 夢木の代表作として知られる『砂漠のハレム』では、砂漠を舞台にケダモノな王子・カルムと身寄りのない貧しい少女・ミーシェによる身分を超えた恋愛が描かれていた。一方の『この凶愛は天災です』は、4人のイケメン悪神に狙われる少女・猫美(マオメイ)の受難を描いた作品。あまりの逆ハーレムぶりに、多くの読者が悶絶したという。

 そんな“ラブロマンス職人”の夢木が『生贄のすゝめ』の舞台に選んだのは、江戸の雰囲気が漂う時代。ここでは鬼が幅を利かせており、彼らにとって人間は嗜好品だった。ある日、女郎屋で働いていた少女・ふみは、鬼の頭領へ“生贄”として献上されてしまう。すぐにでも食べられそうだったが、「肉付きが悪うございます」と説得したことで10日間の猶予を得ることに。

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 ふみはなんとか食べられまいと脱走を試みるが、頭領より管理を任されたという鬼・鬼一(きいち)がそれを許さない。幾度も失敗して鬼一に腹を立てるふみだったが、ひょんなことから物理的に急接近し、恋心が芽生えてしまう。

 ところが当の鬼一は人間に興味がなく、ふみに対しても「お前を美しいとも美味そうとも思わん」とキッパリ。その後、頭領に食べられる日を迎えたふみだが、必死に抵抗しつつ鬼一へ「食べられるならあなたがいいわ」と改めて思いを告げる。すると、鬼一は金棒を振るって頭領を退治し、ふみを救出。そして“生贄と鬼”による、刺激的なロマンスが幕を上げるのだった――。

 “生贄”という立場でありながらも、自分を「食い物」として見ない鬼一を振り向かせようとするうちに惚れてしまったふみ。一方の鬼一は興味がないような素振りを見せながらも彼女を気にかけており、要所で思わせぶりな発言も。

 基本的には無愛想だが、第3話では鬼たちとふみをかけた「酒戦」を行って二日酔いになってしまうなど、可愛らしい一面も持ち合わせている。そんな鬼一のツンデレなキャラクター性に、思わずキュンキュンしてしまうかも。

 ちなみに「酒戦」では、一口飲めば5年は立てなくなる「鬼殺し」なる酒が登場する。これがきっかけとなったのか、なんと「マンガPark」にて実在のお酒「清洲城信長 鬼ころし」を製造する「清洲桜醸造株式会社」とのコラボが実施される予定。果たして鬼一は“禁酒”にどう立ち向かうのだろうか?

 生贄と鬼、種族を超えたロマンスの行く末には何が待っているのか。気になる人は、ぜひ『生贄のすゝめ』コミックス第1巻をチェックしてみてほしい。

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