2024年7月5日（金）、『無自覚な天才少女は気付かない』のコミカライズ版第4巻が発売。今回は初となるボイス付きPVも作られ、大きな話題を呼んでいる。

　同作は優しい天才少女の旅を描いた異世界ファンタジー作品。主人公のリリアーヌ・カーク・アジェット（リアナ）は、あらゆる分野で才覚を発揮する公爵令嬢で、学問や魔法をはじめ剣や錬金術などに精通している。しかし、いくら努力を積んでもまったく評価されない状況にあった。

　ある時、義理の妹・ニナの狩猟会デビューをサポートしていてトラブルに見舞われてしまう。発端はニナの身勝手な行動によるものだったが、責任のすべてをなすりつけられ、絶望の末に家出を決意するのだった。その後リアナはフレドという名の美青年に導かれ、冒険者に転身。家庭環境から能力に自信を持てないまま旅を続けるが、その実力は誰の目から見ても抜きん出ていて……。

　リアナは冒険者として決して普通ではない才能を持っているのだが、過去のトラウマにより自覚がなく、自分の感情を常に押し殺していた。それでもフレドを始めとした自分を認めてくれる仲間と巡り合うことで、少しずつ本来の姿を取り戻していく。

　そんな様子に、読者からは「やさしい世界。とてもいい」「リアナには本当に幸せになってもらいたい」「違う環境で自己認識、自己評価を再構築していく姿に元気をもらえる」などなど、多くの感想が寄せられている。

　そして今回発売されるコミカライズ版第4巻では、家族と完全に決別するべく錬金術師として活躍して貴族の後ろ盾を得ようと人工魔石の事業を興すことに。ところが、それを狙った襲撃によりフレドが負傷してしまい……。

　もちろん暗い話ばかりではない。物の怪の琥珀が新たな仲間として加わったことでパーティは賑やかさを増していく。万能な天才少女と仲間たちの物語は、これからもっとワクワクドキドキの展開を繰り広げていくはず。

　またコミカライズ版第4巻のリリースに併せて、初のボイスPVが公開される。リアナ役を務めるのは『【推しの子】』の星野アイ役などで知られる高橋李依、フレド役には『ジョジョの奇妙な冒険』のシーザー・アントニオ・ツェペリ役などでお馴染みの佐藤拓也が務めることに。この豪華なキャスティングに、ファンは「さとたくとりえちゃん!!」「楽しみすぎる……」と大いな盛り上がりを見せている。

　仲間たちとの冒険を経て、リアナは自信を取り戻せるのか。先々の展開に胸を膨らませつつ、コミカライズ版はまだ巻数も少ないので、この機会にぜひチェックしてみてほしい。