「私この人生飽きたわ」花嫁候補を辞退して、幸せになりたいヒロイン。10回目の人生、今度こそ華麗に生きてやる!

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PR 公開日:2024/7/16

ループ10回目の公爵令嬢は王太子に溺愛されています"
ループ10回目の公爵令嬢は王太子に溺愛されています』(真崎奈南:原作、三鼓とわ:作画、キャラクター原案:茶乃ひなの/スターツ出版)

電子書籍で高い人気を誇る『ループ10回目の公爵令嬢は王太子に溺愛されています』(真崎奈南:原作、三鼓とわ:作画、キャラクター原案:茶乃ひなの/スターツ出版)。本作は、どうやって生きても9歳の頃に戻ってしまう主人公・ロザンナが活躍するラブファンタジー作品だ。ヒロインであるロザンナは、誰しも一度は空想したことがあるであろう「今の記憶を持ったままの巻き戻り」を10回繰り返してきた。

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大国「カークランド」の公爵家に生まれたロザンナ。国の宰相である父の望みで、次期国王・アルベルト王子の花嫁候補になってきた。それは、9度目の人生でも同じで、王子の最有力花嫁候補として花嫁が決まる場に残っていた。しかし、ロザンナはこれまで一度も花嫁に選ばれたことはない。アルベルトが花嫁に選ぶのは、いつだってアーヴィング伯爵家のマリンなのだ。

ループ10回目の公爵令嬢は王太子に溺愛されています
ループ10回目の公爵令嬢は王太子に溺愛されています

自分が花嫁に選ばれなくても、ロザンナが落ち込むことはない。過去のループでは好きになってもらうために必死に努力してきたが、4度目の死を迎えたとき「王子に恋するのはもうやめよう」と決意したのだ。分かりきっていた結末を受け入れ、生き延びることにシフトする姿は見ていて清々しい。

しかし、ロザンナを気にする様子の王子を見て嫉妬に狂ったマリンにより、階段から突き落とされてしまい――。

ループ10回目の公爵令嬢は王太子に溺愛されています

転落して死んでしまったロザンナは、10度目のループで9歳に戻る。どうして何度も同じ人生を繰り返すことになるのか。自殺や窒息、老衰など、その死に方がキーではないようで、たとえ最後まで天寿をまっとうしても、ループから抜け出すことはできなかった。「この人生に飽きた」というロザンナは、これまでとは違い自分が幸せになることを目指し、10回目の人生を華麗に生きることを決意する。

自分の幸せをつかむために、5年後に事故死してしまう両親を助けることを決意するロザンナ。ふたりの死を回避してループを終わらせるために、独学で治癒魔法の勉強をはじめる。ロザンナの魅力は、何度も繰り返す人生を悲観せず、真っ直ぐに立ち向かえることなのだろう。自分にできる努力を惜しまず、ひたむきにがんばれる「最高に愛せる」ヒロインなのだ。

ループ10回目の公爵令嬢は王太子に溺愛されています

10回目の人生では、ループから抜け出してハッピーエンドを迎えるために、王子の花嫁候補を辞退しようと試みる。どうせ選ばれるのはマリンなのだから、花嫁になる努力など虚しいだけなのだ。ロザンナに王子の花嫁になってほしい父のことを気遣いつつも、目立たないよう立ち回る健気さを見ると、思わず抱きしめたくなってしまう。

しかし、これまでの人生ではロザンナに全く興味を持っていなかったアルベルトが、今回はなぜか積極的に関わってきて――!?

ループ10回目の公爵令嬢は王太子に溺愛されています

ロザンナの持つ聖魔法がきっかけで、アルベルトとの交流が生まれ、距離を縮めていくふたり。確かに、誰かのためにがんばれるヒロインをそばで見ていたら、好きにならない方がおかしいだろう。当の本人には想いが全く伝わらないものの、堂々と独占欲を見せながらアプローチするアルベルトを見ると、思わず「がんばれ!」と応援したくなる。

だが、素直な気持ちとは裏腹に、将来の王妃の座を巡るさまざまな黒い思惑があるようで、ロザンナは危険な陰謀に巻き込まれていく――。

ループ10回目の公爵令嬢は王太子に溺愛されています

花嫁候補を辞退したいロザンナと、絶対に逃したくないアルベルト。溺愛に気づかないヒロインに、その気持ちが伝わる日はやってくるのか。ハッピーエンドを迎えるために突き進むロザンナと、アルベルトの恋の行方から目が離せない。

文=ネゴト/ 押入れの人

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