チンジャオロースから中華風アレンジオムライスまで! いつもの調理器具でできる80レシピを人気の町中華YouTuberが指南!
公開日:2024/7/18
中華料理店ながら、大衆食堂として独自の発展を遂げた日本の町中華。日本人好みの味に改良された料理、なかにはカツ丼やオムライス、ナポリタンといった中華料理以外を提供する店があるのも特徴です。
そんな町中華の味を自宅で再現できるレシピ本『家のコンロでも100%おいしい! まいにちのおうち中華80』(おおたき/KADOKAWA)を紹介します。
町中華コック発のレシピ本
著者は山形県にある創業から40年以上の町中華で父親と一緒に料理人として腕を振るっている、おおたき氏。YouTubeチャンネル「とにかく売れたい中華料理屋」を運営するYouTuberとしても知られています。
チャーハン、餃子、麻婆豆腐といった人気メニューから、卵のチリソース、酔っぱらいえび、手羽先のクミン炒めといった一品メニューから、ハンバーグやオムライスといった、町中華ならではのメニューまで、全80品が紹介されています。
人気TV番組でも紹介された「町中華オムライス」
なかでも「これは!」と思ったメニューが「オムライス」。以前、テレビの人気番組でも「町中華オムライスの世界」として取り上げられていました。
オムライスに“町中華”がつくそのネーミングも相まって、いっそうおいしそうに思えた町中華オムライスをレシピ通りに作ってみましたが、想像以上の味で大満足! おいしく作るコツは具材の玉ねぎとにんじんをじっくり炒めて旨味を引き出し、さらにケチャップの汁気が飛ぶまで炒めてコクを出すことだそうです。
付け合わせで出てくる、あの中華スープも掲載!
テレビ番組でも町中華オムライスとの「マリアージュが魅力」として紹介されていましたが、中華料理で忘れてはいけない、あの中華スープのレシピも載っていました。
店ではラーメンのスープで作ることが多い中華スープですが、顆粒鶏ガラスープの素を使って簡単に再現するのには驚き! チャーハンや餃子との相性はいわずもがな。自宅で中華料理を食べるときにいつも汁物に困っていましたが、これからはこの中華スープ一択になりそうです。
ピーマン嫌いも卒業できる?「チンジャオロース」
少々変わりダネから紹介してしましたが、定番メニューももちろん外せません。「チンジャオロース」は著者自身「子ども時代のピーマン嫌いを克服できた」と語るレシピです。
大人になると特有の苦味含めておいしく感じるピーマンですが、やっぱり嫌いな子どもは多いですよね……。そのピーマンは、切り方によって苦味が抑えられるとか。各レシピについている「POINT」を読むだけでも料理上手になれる気がしてきます。
推奨されている調理器具は中華鍋ではあるものの、フライパンでも十分おいしくできました。読んでいるとつい中華鍋がほしくなってしまうのですが、もう少し調理に慣れた後でも遅くはなさそうです。
日本人の口に合う町中華。本書を片手にこの夏はいろいろなレシピに挑戦してみようと思います。
文=稲垣飛カ里(side dishes)