実写ドラマも絶賛放送中! 『しょせん他人事ですから』最新7巻は、プロ野球選手への誹謗中傷問題に斬り込む! 『公式副読本』も登場
公開日:2024/7/29
SNSの普及により、インターネット上で自由に意見が発信できるようになった一方、誹謗中傷の問題が後を絶たない昨今。軽い気持ちで書き込んだ言葉が誰かを傷つけ、知らないうちに加害者になっているかもしれない……。2024年7月29日(月)に発売された『しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~』コミックス最新7巻では、そんなネットトラブルの“リアル”が描かれている。
同作は変わり者の弁護士・保田理が「しょせん他人事」をモットーに、社会問題に発展しているネット炎上やSNSトラブル案件を解決していくリーガルマンガ。これまで、いわれのないガセネタで誹謗中傷の的になったブロガー主婦や、デマ動画を拡散されて炎上したアイドルなど、実際にどこかで見たことがあるようなトラブルが描かれてきた。
そして7月19日(金)からは、同作の実写ドラマも放送中。保田役を中島健人、パラリーガルの加賀見灯役を白石聖が演じており、“他人事とは思えない”ネットトラブルのリアルに、早くも視聴者から大きな反響が寄せられているようだ。
気になるコミックス最新7巻のテーマとなるのは、プロ野球ファンと選手を巡るネットトラブル。昔から観戦者による野次やバッシングが当たり前とされてきたが、最近ではSNSなどに悪質な書き込みをする人も多く、それが当人の目に入ってしまうケースも少なくない。
そんな心無い言葉に悩まされるプロ野球選手が、今回の依頼人。こうした選手への誹謗中傷問題は現実でも表面化しており、各球団からは注意喚起の声明が出されている。果たして保田は、どのように問題と向き合っていくのだろうか――。
またコミックス最新7巻と同日には、『とある弁護士の本音の仕事 ~「しょせん他人事ですから」公式副読本~』も発売された。
こちらは原作の監修を務める法律事務所アルシエンの清水陽平弁護士が、ネットトラブルに関する10個の事例を挙げつつ、弁護士への依頼方法や手続きの解説を綴った一冊。法律専門書ではないため、「できるだけ分かりやすく」がコンセプトとなっている。
中でも注目したいのが、原作でも頻繁に登場する「開示請求ってどういうもの?」の項だ。名称に聞き覚えのある人は多いと思われるが、実際にどういう手続きが行われるのか、そもそもどんな法律に基づいているのか、という点を知っている人は少ないはず。
そこで同項では、「特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律(プロバイダ責任制限法)」を噛み砕いて解説し、「発信者情報開示」が行われるまでのプロセスやその先の「損害賠償請求」まで詳しく説明されている。これからのネット社会を生き抜く上では必須レベルの知識なので、知っておいて損はないだろう。
SNSを使う以上、いつ自分が被害者や加害者になるのかはわからない。そういう意味でも、『しょせん他人事ですから』と『公式副読本』は、ネット社会のバイブルになるのではないだろうか?