TVアニメ化も決定! お嬢様×ロックの青春譚『ロックは淑女の嗜みでして』。最新5巻の舞台は、まさかのフジロック!?

マンガ

公開日:2024/7/29

ロックは淑女の嗜みでして
ロックは淑女の嗜みでして』5巻(福田宏/白泉社)

 お嬢様たちが織りなす音楽は……ロック――!? 2024年7月29日(月)、華麗でおしとやかな少女たちによるバンド青春物語『ロックは淑女の嗜みでして』のコミックス最新5巻が発売された。

『ロックは淑女の嗜みでして』の舞台となるのは、男子禁制の超お嬢様学校「桜心女学園高等部」。ここは一流の淑女(レディ)だけが在籍を許される学び舎で、彼女らの親は皆、日本を支える権力者たちである。

 そんな学校に転校してきた主人公の鈴ノ宮りりさも、関東の不動産王と謳われる鈴ノ宮正を父に持つ令嬢なのだが、実を言うと彼女は親の再婚で鈴ノ宮家に入った“元”庶民。その事実を隠しながら一流の淑女を演じ、刺激のない日々を過ごしていた。

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 ところがある日、廊下でギターピックの落とし物を拾ったことで生活が一変する。落とし主は1年生で最も憧れられているとウワサの黒鉄音羽。容姿端麗で品行方正、まさに教科書通りの淑女だが、一方で老朽化した音楽室を訪れては激しくドラムを叩くロッカーだった。

 そして、りりさもまたロックが大好きでギターの経験者。ピックを返す際にそのことを見破られ、突如としてセッションが始まる。そこから2人は本格的に音楽活動をスタートさせていくのだった――。

 りりさは普段こそ淑女らしく振る舞っているが、庶民育ちでロック好きということもあってギター演奏時には豹変した姿を披露。音羽もりりさ以上のギャップを持っており、初セッション時には中指を立ててりりさを罵るなど、サディストな一面を露わにしている。

 当初は何かと衝突する2人だったが、やがて素のぶつかり合いができる唯一無二のパートナーに。そこへ宝塚系ボクっ娘キーボーディスト・院瀬見ティナと凄腕のギタリスト・白矢環がベーシストとして加わり、4人組インストバンド「ロックレディ」が結成されるのだった。

 正式お披露目となったコミックス第4巻でイケメン4人組バンド「バッカス」と対バンしたロックレディは、激しい演奏とパフォーマンスで観るものすべてを圧倒。そして今回発売されるコミックス第5巻だが、ロックレディの新たな舞台はまさかのフジロック……?

 レディというにはあまりに荒々しく、不適切用語も容赦なく飛び出す『ロックは淑女の嗜みでして』。そのギャップとロックに対する真摯さが、マンガファンはもちろん音楽ファンからも高い評価を集めている。また作者の福田宏氏が描くバトルマンガのような演奏シーンも魅力の一つだ。

 そして同作のTVアニメ化も決定。放送は2025年ということなので、続報を楽しみにしていよう。最近は『ぼっち・ざ・ろっく!』や『ガールズバンドクライ』を始めとしたガールズバンドアニメが大ブームを巻き起こしているだけに、『ロックは淑女の嗜みでして』もまた違った角度から界隈を盛り上げてくれるのではないだろうか。

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