トム・ブラウン布川ひろきのエッセイ連載「おもしろおかしくとんかつ駅伝」/第7回「とんねるず」
公開日:2024/7/31
お笑いをやってるとよく聞かれることがあります。
「誰に憧れてお笑いを始めたんですか?」
そういう時に僕がいつも言うのはFUJIWARAさんかタカアンドトシさんと言います。
学生の頃にFUJIWARAさんの「吉本超合金」という番組が大好きで、タカトシさんは僕がオンエアバトルの札幌収録の審査員をやった時、面白すぎたのでと言っています。
実際にそれはそうなのですが、もっと根っこのそもそもお笑いを好きになったきっかけを言ったことがありません。
完全に真っ直ぐ
「とんねるず」さんです。
もうそのクラスの方を今さら言うのは何か違うかと思ったり、漫才の方ではないから何か言ってほしいことと違うのかな? と、また勝手に変な忖度をして言っていませんでした。良くないです。
とんねるずさんのベストアルバム「足跡」を持っています。
仮面ノリダーのキーホルダーを持っています。
毎月「一番偉い人へ」の動画を見ています。
毎月みなさんのおかげでしたの最終回の「情けねえ」を見ています。
定期的にパラオーズ杉村と2人で「とんねるずの曲しか唄わないカラオケ」をしています。
いつも最後に「あした元気になーれ」を2人で唄います。
全部唄い終わったら「漏電」と、みなさんのおかげですが半年充電する時に貴さんが言ってたボケをマネして終了します。
そのくらい好きなのです。
とんねるずさんとはほぼご一緒したことがないのですが、一度大磯ロングビーチでの収録終わりにシャワーに入って出たら更衣室にたまたま貴さんが1人だけいたことがあります。めちゃくちゃ緊張して何を話したかどんなに思い出しても思い出せないのですが、たしか「ダメー」だけ言ってくれたのを微かな記憶の中で覚えています。
そうなってしまうくらい好きなのです。
とんねるずさんの好きな所はたくさんありますが、一番カッコ良すぎたのはやはり「笑っていいとも」の最終回です。
ダウンタウンさんとウンナンさんが出ていてそこに出演予定にはないとんねるずさんが急に出ていったのです。
後で何かで見ましたが、貴さんがノリさんの楽屋に急に行って
「俺行くけど行く?」
「うん。」
と、だけ話して向かったと聞きました。
痺れすぎます。
出ていった後、そこで何かお笑いのくだりが行われるとかケンカが始まるとかではないのですが、とにかく衝動で出てあとは出てからどうにでもなるというような感じだったんだと思います。
当時何にもメディアに出たことがなかった状態で見た僕はめちゃくちゃワクワクしたのですが、少しメディアに出させてもらえるようになってから強く思うのですが、自分が同じ状況だったら果たしていけたのか?と。
前回の「水曜日どうでしょう」の件もそうですが、勝手に空気を読んで忖度しているようなやつがいけるのか? と。
あの時のとんねるずさんのすごさをさらに感じています。
まずはやはり自分が思っていることを空気を読もうとせずにストレートにいくようにしないとと再度思います。
いや、そうする。
絶対にそうする。
プールのお仕事で貴島明日香ちゃんと共演させていただきました。
どんな人が相手でも自分が思ってることを空気を読もうとせずにストレートにいこう。
それが人間としての成長の第一歩なのだ。
そして、とんねるずさんという人間に1ミリでも近づきたい。
「ハイッ!!!」
競泳水着でY字バランスをして片玉を出しました。
これで1ミリは近づけただろうか。
だってこれは僕なりの片玉無料サービスなのだから。
<第8回に続く>