YouTubeチャンネル登録者数27万人超! 宇宙の解説動画で話題の著者による、優しくて心癒やされる宇宙教養本
公開日:2024/8/1
世間は夏休み。書店に足を運ぶと夏休みの自由研究コーナーの近くには、「天体観測」や「宇宙」関連の本がズラッと夏祭りの出店のごとく並ぶ。毎年この時期になると、クーラーの効いた部屋の中で、星空や天体といったいわゆる「夏が旬」の本を読んで涼を取るのが自分の習慣になっているのだが、先日、特に目についた書籍と出合った。
それが『眠れない夜に読みたくなる宇宙の話80』(宇宙すずちゃんねる:著、渡部潤一:監修/KADOKAWA)だ。地球や月、太陽といった宇宙や天体に想いを馳せることで「心が前向きになる」という帯の文句に惹かれて手に取ったのだが、非常に興味深い内容だった。
まず、収録されているテーマが「2億5千万年後の地球」「月がもしなかったら」といった、いわゆるSFチックのものもあれば、「最近の惑星探査計画」といった宇宙について普段ニュースをチェックしている人にも興味深いテーマが並んでいる。
地球とほぼ同じ大きさ、同じ密度を持ち、「双子の惑星」と言われている金星が、どうして地球のように生命あふれる惑星にならなかったのか、という話なんて思わず誰かに話したくなるような内容だ。
また、他の宇宙関連の本と大きく異なるのが、80テーマすべてに著者・宇宙 すずちゃんねる氏の朗読音声が収録されていて、PCやスマホで無料で聴くことができる点。最近は熱帯夜で寝苦しく、なかなか寝付けないと悩んでいる人も多いはず。かくいう私もベッドに入ってから暗闇でスマホをいじってしまい、気づいたら夜も更けて朝疲れが取れていないなんてこともしばしば。そんなとき、この本を開きながら、いや、いっそ本は枕元に置いてそっと目を閉じ、スマホでこの音声を聴きながら遠く離れた宇宙に想いを馳せてみるのもいいかもしれない。
夏はまだこれから。今年2024年の7月20日頃から8月20日頃にかけては、日本全国でペルセウス座流星群を見ることができるとか。本書をきっかけに宇宙や天体に興味を持って、夜空を見上げてリラックスする習慣を持つのも良さそうだ。
宇宙 すずちゃんねる
数億年後の地球や太陽系惑星の秘密、生命誕生など、ロマンあふれる宇宙について解説する宇宙科学YouTubeチャンネル。実写映像や写真、独自の編集スキルを駆使した分かりやすく興味深い動画構成に加え、聴く人の心を癒やしてくれる心地よい声が人気を博す。チャンネル開設からわずか2年足らずでYouTube登録者数は27万人を超える。