いじめられてる人は、好きなだけ怒りを発散させなさい。
ヮタクシを見てよ！　好きなようにやった結果、こんなに幸せになれたんだから！

ヮタクシにもあった人生の中で「怒れなかった」時代

「なんで、アレン様はそんなに不満を言えるんですか？」って、本当にいろんな人に聞かれるんだけど、答えは簡単で「性格」としか言いようがないの！

本で学んだわけでもないし、友達から教えられたわけでもない。気が付いたらブチ切れてるのよ。我慢できない性分だから、相手に伝えた後はスッキリするって自分でよく分かってるの（笑）。

これがヮタクシだから、仕方ないわよね！

ただね、そんなヮタクシにも、すごく辛くても、すごく傷つけられても、怒れない時代もあったのよ。それは、クラスの女の子にいじめられた中学生の時のこと。

ちょっと話がさかのぼるけど、小学校のころ、ヮタクシはオカマって呼ばれるのが嫌で嫌で仕方なかったの。そんな風にからかわれるのも嫌だったから、そんな自分を変えたいなってずっと心のどこかで思ってた。

その当時、小学校の同級生は、だいたい公立の中学校に通ってたので、メンバーが変われば環境は変わるはず、と思ったの。だから、自分自身を変えて新しい環境に行きたいって思ったヮタクシは、お受験をして別の中学校に進学することにしたの。

無事に受験に合格して、誰も自分のことを知らない土地にいったヮタクシは、小学校時代とは違う「男らしい自分」を演じるようになった。

たとえば、小学校のころは自分のことを「ウチ」と呼んでたから、中学校では「オレ」と呼び方を変えてみたり……とにかくいろいろ頑張った！　

もともとお調子者だし、新しいお友達もどんどんできて、自分が思い描いていた理想の環境になっていったわ。

「普通になりたい」想いが、壮絶ないじめを生んだ

ただ、ここで一つ問題が。みんな知ってると思うけど、ヮタクシって凄まじい程かわいいでしょう？　当然なﾝだ㌔、中学校では女の子たちから、モテモテ人生だったのょ。普通に(笑)。

そんな中、一人の女の子に、ヮタクシのことが好きだと告白されたの。

当時、ヮタクシはすでに、男性は男性らしく生きて行くことが普通で、世の中で言う【世間一般的な幸せ】を手にするには、女性的な感性を押し殺さなきゃいけないんだよねとも知っていたんです。

誰よりも強く「普通になりたい」と思ってた当時のヮタクシは、その子と付き合うことを決めたんです。

ただ、付き合った後も、やっぱり相変わらず人気者だったから（笑）、その子以外の女の子とも普通に話をしたり、帰ったりとかしてたの。

そしたら、彼女から次第に「アレンって、私に隠れて浮気しているんじゃない？」って思われるようになったみたいで。もちろんヮタクシには悪気なんて一切ないのよ？

当時のヮタクシの性格って、すごく破天荒で、結構ギャーギャー騒ぐタイプ。もちろん調子に乗っていた部分もあったし、クラスでみんなの笑いを取ったり、ちょっとお調子者みたいになって目立っていたので、鼻につく女の子や男の子もいたかもしれない。

そんな中、逆恨みした彼女が、「アレンが浮気した」「アレンが私を裏切った」とクラス中の人らに吹き込んでいったようで、少しずつ、ヮタクシと距離を取るクラスメイトが増えていったんです。

さらに、その子が「アレンと話したら、仲間外れにするよ」と言い続けた結果、気が付けば、40人のクラスの中で39人がヮタクシの敵になっていたの……。