最新の情報が満載の『防災イツモマニュアル』。地震や水害、避難時などの防災知識のアップデートをして緊急時に備えよう!

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公開日:2024/8/17

防災イツモマニュアル
防災イツモマニュアル』(編集:防災イツモプロジェクト、絵:寄藤文平、監修:NPO法人プラス・アーツ/ポプラ社)

 東日本大震災や熊本地震など、これまで幾度となく大きな災害に見舞われてきた日本。2024年1月1日に発生した能登半島地震も記憶に新しく、先日は宮崎県日向灘での地震を発端に「南海トラフ地震臨時情報」が発表された。

 そんな今だからこそ、「防災」に関する常識のアップデートをしておきたいところ。2024年8月7日(水)に発売された新書版『防災イツモマニュアル』なら、最新の防災知識を学ぶことができるだろう。

 同書は2020年に刊行された単行本を大幅に加筆修正し、新書化した一冊。地震や津波、火災や台風・豪雨を始めとした災害のメカニズムに始まり、身近なものを活用する家具の転倒防止策や、普段から使える防災グッズなど、防災の基本がイラストでわかりやすく解説されている。

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 防災に関する情報は学校や職場、テレビ番組などでも紹介されている一方で、意外に正しい知識が身についている人は少ない模様。例えば水道が止まっている時に「お風呂にためておいた水などでトイレを流せる」といったライフハックを聞いたことがある人も多いのではないだろうか。

 しかし同書によると、もし排水管が破損している場合に無理やり水を流すと、詰まりや汚水の逆流が発生してしまう可能性があるという。そのため排水管の安全が確認されるまでは、携帯トイレを使うのが正しい行動となる。ところが能登半島地震が発生した際、この知識は浸透していなかったそうだ。

 あくまで一例だが、これだけでも防災知識のアップデートが必要だと感じられるはず。そういった最新情報以外にも、“本当に役立つ防災グッズ”紹介、水回りや食事といったスポットごとのテクニック紹介など、知っておいて損はない情報が盛りだくさん。

 また「アサヒグループ食品株式会社」「ソフトバンク株式会社」などの大手企業による、防災お役立ちノウハウを紹介したコラムも収録。一冊持っているだけで、きっと災害時の心強い味方になってくれるだろう。

 実際に手に取った人からは、「やれるところからやるのハードルを下げてて取り組みやすく感じる」「自分の防災意識を見直すきっかけになった」「時代に合わせて防災対策も色々と変わっていて、自分の頭の中の知識が古いことに気づけて良かった」といった声が寄せられている。

 防災は「モシモ」ではなく、「イツモ」の暮らしで備えるべきもの。『防災イツモマニュアル』は、どの項目を切り取ってみても読み応えのある面白い一冊となっているので、この機会にぜひチェックしてみてほしい。

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