YouTubeチャンネルフォロワー10万人超! パパとママの二役はマジ無理ゲー…シングルファザーのワンオペ育児、その悲喜こもごもを綴った奮闘エッセイ
公開日:2024/8/15
YouTubeチャンネル「二か月のパパ」を運営するパパさんは、息子・おうちゃんが生まれて2カ月で離婚し、息子を引き取ってシングルファザーに。ワンオペで子育てに奮闘する日々を動画で配信し、10万人を超えるフォロワーの共感を集めている。『息子が生まれてすぐシングルファザーになった僕の 365日ワンオペ日記』(二か月のパパ/KADOKAWA)では、わが子の笑顔を守るために今日も今日とて奮闘する、新米パパのリアルが記されている。
離婚当時、パパさんは三交代勤務24時間対応のコールセンターで管理職を務めていた。0歳〜1歳は子育てで一番手のかかる時期。1人では面倒を見切れないため、当初は実家で両親と同居して三人四脚で子育てをしていた。
その後、おうちゃんが2歳半の時に実家を出てふたり暮らしを始め、完全なワンオペ育児に移行。男手ひとつで仕事と育児・家事をこなす生活は、実際やってみると想像を絶するキツさだったという。
母と父のひとり二役、まじで無理ゲー!
最初に直面した難関は、寝かしつけ。なかなか寝ついてくれないおうちゃんを寝かしつけるのに毎晩2時間以上かかり、やっと寝たと思ったら突然の夜泣き。夕方から夜にかけての黄昏泣きも激しく、睡眠不足と疲労、心労からノイローゼ気味に。
親子ふたり暮らしを機に在宅勤務の仕事に切り替えたものの、休みがない&時間が足りない問題が襲いかかる。
終わることのない育児と家事、そして仕事を1人でこなす生活に、休日や自分の時間はない。
さらに困ったのは子どもの病気。謎の高熱や風邪、インフルエンザ、そしてアデノやノロ、ロタなどのウイルス感染症にかかると、保育園は通園停止に。
看病の寝不足と疲労の中、自分まで感染してしまい、10日間以上も誰にも会わない無人島生活(自宅待機)が続くことも珍しくなかった。
2歳のイヤイヤ期には「保育園イヤイヤ!」で大苦戦。訳の分からないタイミングで泣き出すわ、これまでOKだったことが突然イヤイヤになるわで、どこに地雷があるのか分からず翻弄された。
休日、子連れで買い物に出かけるのもワンオペの難関ミッション。特に大型ショッピングセンターのフードコートは、チョロチョロ動き回る子どもから目を離さず、荷物を抱えながら注文の列に並び、席を確保するなんて完全に無理ゲー。
加えて、パパならではの悩みも。平日の公園はママばかりでなじめず、毎回3つか4つの公園をハシゴ。保育園のイベントもパパはほとんどおらず、浮きまくり。ママ友もパパ友もできず寂しい思いも……。
そんな大変な日々を送っているパパさんですが、ご近所の方々のサポートにすごく助けられているという。
お隣さんが庭の草むしりや冬場に玄関先の雪かきをしてくれたり、ご近所さんが食べ物をおすそ分けしてくれたり。父子家庭、母子家庭でワンオペ育児を行うには、やはり誰かの手助けが必要だ。困った時に助け合える人間関係を築いておくことが大切だと本書を読んで痛感した。
文=城川佳子