看護師時代に見た死体と似た肌の色。胸の内に渦まく疑念を口にできない/屍介護⑦
公開日:2024/8/30
『屍介護』(三浦晴海:著、三卜和貴:漫画、香魚子:キャラクター原案/KADOKAWA)第7回【全10回】
元看護士の栗谷茜はこれまでの自分を変えるため、人里離れた山奥のお屋敷で住み込みのヘルパーとして働くことを決意する。お屋敷で介護を受ける宮園妃倭子は名家のご令嬢。32歳とまだ若くして重い難病を抱えているという彼女の介護は、相当困難なものになると覚悟していたが…。彼女はなぜか黒い袋を頭に被せられ、肌は変色し、言葉も話さず動くこともない。この人はもう、死んでいるのでは――? ベッドに横たわる要介護者の妃倭子は遺体にしか見えないのに、顔色一つ変えずに介護を続けるヘルパーたち。その異様な光景に、茜の胸にはじわじわと疑念が広がっていくのだった。『屍介護』は、新人ヘルパーを待ち受ける“禁断の介護ホラー”です。
ホラー、グロテスクな表現がございます。閲覧にご注意ください。