本作は「次にくるマンガ大賞2024」にノミネートされ、特別協賛のU-NEXTから贈られる特別賞「U-NEXT賞」のWebマンガ部門に選ばれた話題の作品だ。「U-NEXT賞」は「あなた（you=U）におすすめしたい、NEXT ブレイク作品！」というコンセプトで、コミックス部門、Webマンガ部門それぞれから選出される。U-NEXTの「次にくるマンガ大賞」への特別協賛は今年で6回目となるが、今回も動画と電子書籍を共に扱うU-NEXTならではの視点で、いまマンガファンに注目してほしい作品が選ばれた。

　ギャルの一人は「未来視」ができる見里未来。その名の通り、未来を見ることができる能力だ。うまく使えばカンニングだってし放題だが、見里はなぜかテストの答えじゃなくて点数を見て、補習確定の未来に落ち込む。

　もう一人は、「平行世界移動」ができる平翔子。彼女はパラレルワールドに移動することができる。パラレルワールドを使えばいくらでも自分に都合の良い世界で暮らしていけそうなものだが、テストの時間割を変えるためにパラレルワールドに移動するなど、彼女の能力の使い方もやっぱり何か抜けている。

　そして、そんな彼女たちを見守るのが、「ちょっと光る」だけの能力をもつ多々光だ。

　この世界の人たちはみんななんらかの超能力を持っているわけだが、ギャル2人のような派手な能力もあれば、主人公のような使いどころがよくわからない地味な能力もある。この作品のいい点は、その能力差みたいな部分が本人たちの生きづらさにはつながらないところだ。彼らはそれぞれの個性としてユニークな能力を持っていて、それをお互いに比較するようなことはない。ギャル2人を見ればわかるが、それをひけらかすような様子もない。読んでいて癒される空気感は、そういうところも影響しているように思う。

　作中ではギャル2人と多々以外にも、「ブラックホール」を持つ黒井正義や「シールド」を持つ小宅守、「地雷」を持つ闇川りこなど、多様な能力者が登場する。そして、相変わらずゆるーい生活を送っている。

　マイペースで何も考えていないように見えて、時々読んでいるこちらがハッとするような発言がギャルから飛び出したり、ちょっと胸が熱くなるような展開があったり、シュールなギャグ漫画ながらも心に残るシーンが多々あったりする。読後感が不思議な作品だ。

様々なメディアで無料試し読みも公開されているので、これを機に異能力者たちのゆるい日常を垣間見てみるのもおすすめだ。

『しれっとすげぇこと言ってるギャル。―私立パラの丸高校の日常―』
U-NEXTにて現在1巻まで好評配信中！この機会にお楽しみください。

作品詳細ページ▼
https://video.unext.jp/book/title/BSD0000793397

文＝園田もなか

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株式会社Plottについて

SNSを中心にIPコンテンツの企画・制作・ビジネス展開を行っているクリエイティブ企業です。主にYouTubeやTikTokにおけるアニメ作品や、WEBTOONマンガ作品のプロデュース・制作・運用を行っています。「日常に温度を。世界に熱狂を。時代に灯火を。」を理念とし、日本を代表する次世代のクリエイティブ企業を目指しています。これまで数多くのIPコンテンツを世に送り出し、YouTube領域では累計チャンネル登録者900万人、月間再生回数5億回を突破しています。SNSユーザーに届くコンテンツを軸として、グッズ・ゲーム・音楽・コミック・ノベルなど幅広いメディアミックス展開をしています。

株式会社Plott（Plott Inc.）
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