阪田マリンエッセイ連載 第7回「文化祭で歌ったピンク・レディー」/時游性活~ネオ昭和の魅力~

文芸・カルチャー

公開日:2024/9/15

阪田マリンエッセイ連載

文化祭でビバ! 昭和アイドル!

さぁ皆様、私の1番の青春ストーリーをお届けしたいと思います。
今でも思い出すとあの頃に戻りたい、そしてもう戻れないんだと言う現実に涙しているわけなのですが…。

なんと言っても学生生活1番の大イベント!
文化祭ですよね。各クラスメイトみんなが団結してひとつのもの(屋台だったり、ステージだったり)を作り上げる青春ストーリーですよ。

私の学校は勉強クラスとスポーツクラスに分かれていて、私は前者の勉強に力を入れるコースだったので文化祭は自由参加だったのです。そういうわけでクラスの半分以上が文化祭不参加を希望している中、私は勿論参加希望。仲良しの女子を15人集めてステージを作り上げよう! と提案しました。友達はみんなノリノリで、各自どんなステージを作り上げるか案を出し合って相談した結果、絶対通らないだろうなと思っていた私の案が採用されたのだ!!

その名も『昭和アイドル♡コンサート』と言うタイトルで昭和アイドルを真似して歌ったり踊ったりするステージを作りたい! と言う案だ。正直昭和ラブな私からすればめちゃくちゃ嬉しかった笑 けど不安もあった…今の時代に昭和アイドルを披露してもみんなわかるのかしら…と。

そしたら親友が『誰もが知ってる有名な昭和アイドルメドレーにしよう!』と言ってくれたので、色んなクラスをまわり調査した結果、ほぼみんなが知っている曲☀おニャン子クラブ 「セーラー服を脱がさないで」 ☀ピンク・レディー「UFO」☀松本伊代 「センチメンタル・ジャーニー」などが候補に上がった! これで決まりだ!
私は身長がまったく同じの女友達と2人でピンク・レディーの「UFO」を担当したのだが、廊下で振り付けの練習中に色んなクラスの人たちが覗きに来たりして、青春を感じていた。

文化祭当日ドキドキと不安を感じながら、舞台裏で円陣を組んで頑張るぞーーー! と気合を入れた!

ピンク・レディーはトップバッター、、舞台に上がるとホールが埋まっていて想像以上に沢山人が来てくれていた、、そこには『I♡マリン』と書かれたうちわを持った父と母の姿も笑(恥ずかしいからやめてクリ〜〜)

私たちが歌って踊り出すと、見に来てくれたみんなが名前を叫んでくれたり、とても盛り上がっていてとにかくめちゃくちゃ嬉しかったのだ! 感じたことのないカイッカン!  (「セーラー服と機関銃」の薬師丸ひろ子風)

特に盛り上がったのは“地球のオトコに飽きたところよ”の部分だった。その時の動画がまだスマホに残ってるのでみんなに見せたいよ〜笑

ステージは大成功だったのだが、無事に終わった後、生活指導の先生に呼び出されて『スカートがね、短すぎましたよ。』と怒られ、反省文を書かされた。いや〜高校生活っていいね、昭和アイドルっていいね、青春っていいね、、

<第8回に続く>

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