「死んじゃったら何もできない」不仲だった祖父の火葬中に涙が/しくじり家族⑩
公開日:2024/9/19
耳が聴こえない父と母。宗教にハマる祖母。暴力的な元ヤクザの祖父。そんなややこしい家族で“CODA”(Children of deaf adults)として育ったぼく。周囲の視線や家庭内の空気に嫌気がさして故郷を捨てるように東京に出たが、ある日、そんなぼくのもとに祖父の危篤の報せが入る。祖父の死をきっかけに家族は再構築できるのか――?著者の実体験をもとに描かれたエッセイ『しくじり家族』をコミカライズ。ややこしい家族との関係が愛しくなる、不器用な一家の物語。
1983年、宮城県生まれ。作家。2022年、『エフィラは泳ぎ出せない』で小説家デビュー。『聴こえない母に訊きにいく』が第1回生きる本大賞にノミネートされる。2024年9月、『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと』を原作とした実写映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』が公開予定。
作画:さく兵衛
柴犬と煎茶を愛する漫画家。