外食もお酒もやめないでOK。簡単なのに体にいいレシピで疲れた心と体を整える!
PR 公開日:2024/9/12
年齢を重ねてくると、いつも食べていたはずのご飯の量が多く感じることがある。「食事の量は変わらないのに太ってきた」「揚げ物を食べると胃が重い」と感じることも多い。それで、揚げ物を減らしたりするのだけど、相変わらずやせにくかったり、胃の重さが取りきれなかったりして、しっくりこない。食生活そのものを丸ごと入れ替えられるような理想の食事があるといいのだけれど……。
食や酒、旅を中心に活躍する文筆家&料理研究家・ツレヅレハナコさんによる新著『ツレヅレハナコのからだ整え丼』(Gakken)は、そんな人たちのためにあるレシピ本だ。
心も体も疲れが溜まったら…
ツレヅレハナコさんはおいしいものが大好きで、外食も多く食事の時間も不規則だったのだそう。ところが47歳のとき、以前に比べて「疲れやすい」「胃がもたれる」などの体の変化を感じるようになり、「からだ整え丼」を作り始めたという。
時間がある時に簡単な主菜や副菜を「仕込みおき」し、1食ずつ小分け冷凍した玄米ごはんとともに丼にささっと盛り付ける。こうすれば食事の準備は5分で済み、栄養バランスも整えやすい。毎食、調理器具やいくつもの皿を洗う必要もありません。
「からだ整え丼」は、今の年齢に合った食生活を送り、より軽やかな毎日を送るための食のあり方。ツレヅレハナコさんが「整え丼」を始めてから約1年。今までどおりに外食はするし、お酒もがっつり飲むけれど、家にいるときは「整え丼」を食べて調整することで、「ちょっとやせた」「肌がきれいになった」「腸内環境が改善」「メンタルが落ち着いた」「疲れにくくなった」など、すこぶる調子がいいそうだ。
著者が提唱する「仕込みおき」とは?
美食家が1年以上続けているからこそ、「整え丼」がおいしくて飽きない食事であるのは間違いない。驚くのは「簡単」ということだ。
「整え丼」の上にはいろいろな食材を使ったおかずが数種類のっていて、見るからに体に良さそう。胃腸のことをよく知る消化器内科医から太鼓判を押されているとおり、栄養バランスがとてもいい食事であるようだ。
体にいいのに簡単、という理想の食事を可能にしているのが、著者が提唱する「仕込みおき」である。「仕込みおき」とは、素材の下ごしらえのみを施した料理のことをいい、いわゆる「作り置き」よりも簡単なレシピなのだ。
意気込まなくても作れるシンプルなレシピ
著者が「盤石の布陣」と呼ぶ仕込みおきの材料やレシピをチェックしてみよう。たとえば「自家製サラダチキン」は、鶏むね肉に塩こうじのみで下味をつけ、1時間~ひと晩ほど寝かせたら、袋ごと沸騰した湯のなかに入れてふたをしておく。ゆっくりと火を通した肉を粗めに裂いておけば、そのままご飯の上にのせて食べられる。
「自家製なめたけ」は手間がかかりそうなイメージもあったが、きのこ類をカットしたら、めんつゆ・砂糖・水と一緒に2~3分煮るだけで仕上がる。
ほかにも「ゆでおき」「塩もみおき」「和えおき」など2つ3つの工程で仕上がるようなシンプルなレシピが多く、作り置きのように「よし、やるぞ!」と意気込まなくても、時間のあるときにちゃちゃっと作れそうなものばかり。いくつか作って冷蔵庫に保管しておけば、いつでもおいしくてヘルシーな食事が食べられるという安心感が生まれるに違いない。
玄米を使えばいいことづくし
外食が続いてしまったあとに体を整えてくれる「野菜不足解消丼」など、悩み別の組み合わせもあれば、疲れたときにレトルト食品を加えてもいいという提案も。適当に組み合わせてもだいたいおいしく仕上がり、一品ずつ食べても、ビビンバのように混ぜても楽しめるという。下ごしらえのみで素材のおいしさが残るおかずをいくつか組み合わせることで、はじめて丼が完成するというわけだ。
ご飯は白米でもいいが、玄米は「便通が良くなる」「自律神経が整う」「糖質の吸収を穏やかにする」など、いいことづくし。気になる人はこれを機に始めてもいいかもしれない。「ハナコ流 玄米・発芽玄米のおいしい炊き方」も本書に紹介されている。
気がつけば心身の調子が整う
意識しないと不足しがちな野菜、納豆、油揚げなどの大豆製品、乾物、海藻をささっとチャージすることができるから、気がつけば体が軽くなっていると感じてもらえるはずです。「野菜が足りない!」とつい余計なおかずを買って帰ったり、食材を使い切れずに傷ませたりすることもなくなりました。
続けるだけで、気がつけば体の調子が整うという理想の食スタイル。家の食事は「整え丼」におまかせすれば、食事の心配がなくなり、体の調子も整って、仕事や家事、プライベートまで充実するのではないだろうか。余計な買い物や調理時間も減り、生活丸ごとデトックスできそうだ。
一度の食事で食材を使いきれないひとり暮らしにもいいし、夕食が多くなりがちな家族のために作っておくのも良いだろう。筆者の場合は、夫と小学生の息子の3人暮らしで、夫が在宅の日は昼食を作るのが本当に面倒。かといって納豆かけご飯では味気ないので、自分好みのおかずをのせた「整え丼」を食べてもらうのがいいかもしれない、と企んでいる。
文=吉田あき