2024年の国際情勢がイラストでパッと分かる!忙しいビジネスマンもタイパよく学べる『サクッとわかる ビジネス教養 新地政学』
PR 更新日:2024/9/12
混迷を極める国際情勢。海外のニュースを見ていると、自分の知識不足に焦りを覚える。表面的なことは理解できるが、各国のこれまでの動向は把握できていないし、ましてやそれらの国がどんな思惑で動いているのか分からない。米中の対立、米軍基地や北方領土の問題、ロシアのウクライナ侵攻、イスラエルとハマスの衝突……。外国と取引があろうがなかろうが、一人前のビジネスパーソンなら、国際情勢に関する知識は必須のものだと思うのに……。
そんな風に悩んでいる人にオススメの本がある。それは『サクッとわかる ビジネス教養 新地政学』(新星出版社)。20万部超のベストセラーの新装改訂版だ。監修者の多摩大学大学院客員教授・奥山真司先生によれば、地政学とは、「国際政治を冷酷に見る視点やアプローチ」。国際政治を「劇」とするならば、地政学は「舞台装置」にたとえられるという。国際政治の表面的な部分だけでなく、その裏にある各国の思惑を理解するには、地政学の考え方を身につけるのが良いのだそうだ。
「地政学って難しそう」「何の知識もない私でも理解できるだろうか」と不安に思っていたが、ページをめくるとその印象は変わった。この本なら地政学の基本がサクッと理解できる。地政学の知識がない人も大丈夫。最初の章では、地政学の下敷きとなる重要な基礎知識が分かりやすく解説されている。私は、地政学の基礎となる「シーパワー」と「ランドパワー」という言葉も知らない初学者だったが、「白村江の闘いから日中戦争まで、大きな国際紛争は、陸vs海の権力闘争」「中国やロシアなど、内陸の大国は、領土を奪われないように拡大する宿命がある」という理屈を知るだけでも、国際政治を理解する解像度が格段に上がるのを感じた。
この本では、日本をはじめ、アメリカや中国、ロシア、ヨーロッパ、中東、アジアなど、世界各国の地政学に触れているが、とにかく分かりやすい。どうしてかといえば、この本がイラストをメインに、直感的に概要を理解しやすいように構成されているためだろう。たとえば、解決の糸口が見えない、ロシアとウクライナの現状については、大きなイラストで、ロシアがウクライナとベラルーシに手を伸ばしている様子が描かれ、ウクライナは「ロシア許さん!NATO!HELP」と嘆いているのに対し、ベラルーシは「なんてったってロシア好き」とロシアに寄り添っている。それに対して、トルコは「うーむ…NATOもだけど、ロシアもねぇ」と困り顔で、スウェーデンとフィンランドは「ロシア怖いんでNATO入りました」と言う。可愛らしいイラストでパッと概略が分かり、イラスト周辺の解説を読むと、ロシアがどんな思惑で侵攻を行ったのか、それによってどんな影響があったのかも理解できる。
さらには今後の展開についても解説がなされている。ウクライナがロシアに奪われた国土の割合を「日本なら北海道を奪われたような状態」、すっきりとした集結が困難な状態を「お互いに譲歩せず、将来は朝鮮半島!?」と説明されていて端的で分かりやすい。このようにイラストによる図解と要点をまとめた簡潔な文章で、世界情勢の根本がパッと理解できるのだ。
分からなかったことが分かるってこんなにも気持ち良い。この本を読んで、知識欲が満たされた爽快さを感じずにはいられなかった。「なぜロシアは北方領土を返還しないのか」「なぜ沖縄の米軍基地は移転されないのか」「竹島や尖閣諸島、対馬列島で何が起きているのか」……。地政学を学ぶと、今まで理解できなかった国際政治がすっきりと理解できる。また、超最新のアメリカ総選挙の現状にも対応。本書では、アメリカ総選挙についてはバイデン撤退前の情報が載せられているが、後任となった「カマラ・ハリス副大統領」について、別冊PDFで解説が追加されているというから、これまた気になる。
社会人になると、なかなかゆっくり勉強する時間が取れないものだが、この本なら、タイムパフォーマンスよく知識が学べる。「文字中心のテキストを読むのは億劫だけど、手軽に地政学のことを知りたい!」という方にピッタリの1冊だ。
文=アサトーミナミ
◆新星出版社のライフマガジン『Fun-life!』
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