角川つばさ文庫の大人気小説『サキヨミ！』のコミカライズ版が登場。2024年9月20日（金）に、1巻と2巻が同日発売される。

『サキヨミ！』は原作者・七海まちのデビュー作で、第8回「角川つばさ文庫小説賞」一般部門金賞に選ばれた作品を改題・改稿した小説。2024年9月時点で第12巻まで展開されており、累計20万部超を誇る人気作となっている。

　同作の主人公・如月美羽は中学1年生。物心がついた頃から、人の不幸な未来を予知する「サキヨミ」の力を持っていた。その力を恐れて“ぼっち”を貫いていたのだが、ある日学校で先輩から声をかけられ、その際に「サキヨミ」の力が発動してしまう。

　美羽に見えたのは、直後に行われる朝礼で先輩がアクシデントに巻き込まれて大ケガをしてしまう未来。事前に伝えれば救える可能性もあるが、美羽は小さい頃に見舞われた「ある事故」をきっかけに、他人の未来に干渉しないと決めていた。

　自責の念に駆られつつも先輩が運命に飲み込まれていく様子を見過ごす美羽。しかし、ひょんなことから未来が変わり、事故は起きたものの先輩に怪我はなかった。今までにない体験をした美羽の前に、人の未来が見えると自称する同級生・瀧島幸都が現れる。実は彼もまた「サキヨミ」の力に目覚めており、同じ力を持つ美羽に「運命を変えよう」と打診する――。

　瀧島に導かれたことで、改めて「サキヨミ」と向き合い始める美羽。二人の力で不幸な未来を変えていくことはできるのか……。また同作はトキメキいっぱいなラブコメ展開も読みどころとなっており、読者からは「瀧島くんとてつもなくカッコイイし、めちゃくちゃ萌える」「二人を見てると心から応援したくなる」といった声が続出している。

　気になるコミカライズ版を手掛けるのは、『フィーメンニンは謳う』『天空聖龍～イノセント・ドラゴン～』などで知られる山口美由紀。美羽たちの設定が中学生から高校生に変更されているため、少し大人な雰囲気も楽しめるはず。

　早くもファンの間では、「山口美由紀先生のタッチが物語とマッチしてて好き」「少し大人っぽい美羽たちも良いな！」と好感の声が寄せられているようだ。

　ちなみにコミカライズ1巻では、美羽と瀧島の出会いが描かれる。続く2巻では、瀧島が作中世界に登場する人気動画配信者「雪うさ」として活動していることが明らかに。まさかの正体に驚く美羽だったが、さらに瀧島から「雪うさ」の妹分「ミミふわ」になってもらうと言われて……!?

　1、2巻の同日発売なので、きっと物語にも入り込みやすいはず。興味のある人はぜひチェックしてみてほしい。