第16回「あつかったらぬげばいい」/鈴原希実のネガティブな性格がちょっとだけ明るくなる本
更新日:2024/10/21
ついつい考えすぎてしまう。
色々なことに追われて頭がパンクしそうだ。
そんな時ありますよね?
本当はすごく単純なことかもしれないのに、そういう時って物事を難しく考えてしまいがちです。
そんな時は、「あつかったらぬげばいい」。
こちらの本をぜひ手に取っていただきたいです。
実は今回紹介するこちらのお話、絵本なんです。
「え?なんで絵本?子供向けなんじゃ?」と疑問に思われた方も多いのではないでしょうか?
確かに絵本というと子供向けのイメージが強いとは思うのですが、大人が読んでも為になるような作品が沢山あるのも絵本の魅力なのです。
今回紹介させていただく作品もそのうちの一つで、短い内容ながらハッとさせられる内容が多く詰まっています。
例えば、「いみのわからないページがあったら バンバンとばしてわかるとこだけよめばいい」。
「おとなでいるのにつかれたら あしのうらをじめんからはなせばいい」。
「だれもわかってくれなかったら しばらくしまっておけばいい」。
「つかれているのかどうかよくわからなくなったら つかれたことにすればいい」などなど。
どの文章も、「ああしなきゃ、こうしなきゃ。」と普段縛られてしまいがちな固定概念を緩やかにしてくれるようなものになっています。
個人的には、「大人でいるのに疲れたら、足の裏を地面から離せばいい」がとてもお気に入りで。
その理由なんですが、以前撮影の際に久しぶりのブランコに挑戦したんです。
大人でいるのに疲れたとかでは全くなかったのですが、その時にすごく童心に返れたというか気持ちもフワッと浮いた感じがして。
この文章の挿絵には、ブランコや木、岩のようなものに腰掛けている大人の方が描かれているんです。
そのような感じで、普段地面を踏み締めて生きている我々もたまにはフワッと体を軽くしてみると、一緒に心も軽くなるかもしれないと思いました。
なかなか大人になってブランコに乗るのは勇気が入りますけどね。
ブランコじゃなくてもいいんです。
少しでもフワッと軽くなることができるといいですよね。
このような感じで、短めの文章がゆるかわいい挿絵と共にポンポン現れて、その度にクスッとなりつつも次第に文章が胸に沁みてくるような作品となっています。
この作品は、普段本を読まない方にこそおすすめしたい作品です。
それから本当に疲れきっていて、
もう文字が追えないなんて時、ありますよね。
そんな時にもおすすめです。
ぜひあなたのお気に入りのフレーズを教えてください。