幼なじみ二人のじれったい両片想いに終止符!? ドキドキの「交際編」がスタートする『イマジナリー』最新3巻
PR 公開日:2024/9/30
距離はさほど遠くないけれど、恋人未満の微妙な関係……。そんな幼なじみ二人のじれったい恋愛模様を描いた『イマジナリー』(幾花にいろ/白泉社)の最新3巻が、2024年9月30日に発売された。
著者の幾花にいろ氏は、『イマジナリー』のほかにも複数の連載を抱える人気漫画家。例えば『楽園 Le Paradis(ル パラディ)』で連載中の『あんじゅう』は、好みや考え方が全く異なる女子二人のルームシェア物語で、その内容はメインキャラの女の子二人がひたすらだべっているだけ。特に大きな事件も起こらず、ただ二人の暮らしを見守るだけの作風なのだが、それがかえって“味わい深い”と漫画好きの間で話題になっている。
一方で『ミステリーボニータ』で連載されている『国を蹴った男』は、吉川英治文学新人賞を受賞した同名小説をコミカライズしたもの。『あんじゅう』とは打って変わり、戦国時代を懸命に生きた男たちの物語で、連載当初は「幾花にいろ先生が歴史漫画?」「こんなん描いてたの全然知らなかった」などと驚く人も少なくなかった。
今回最新巻が発売される『イマジナリー』は、『あんじゅう』と同じ『楽園 Le Paradis』で連載中の作品。主人公の佑と真依香は同い年の幼なじみで、お互いをよく知る関係だ。そして佑はかねてより真依香に想いを寄せているのだが、いつも肝心なところで悪態をついてしまい、いつまでも想いを伝えられずにいる。結局二人は大学生活で離れ離れになってしまうも、“35歳のイマジナリー佑”から叱責されたことでついに一念発起しようとするのだった。
ちなみに佑の片想いはまったく勝機がないわけではない。実のところ真依香も佑のことを意識しており、やはり彼女も彼女でなかなか素直になれずにいた。決して遠くはないけれど近くもない、両片想いだけどなかなか進展しない……。じれったいほど微妙な関係の二人に悶々とさせられながらも、作中に登場する友人たちと同じ目線で温かく見守れるのが『イマジナリー』の醍醐味だろう。
そうした紆余曲折がありながらも、ついに正式な男女交際をスタートさせることになった佑と真依香。最新3巻でも山あり谷ありな展開が二人を待ち受けるものの、これまでの恋愛模様とはまたひと味違ったおもしろさが感じられそうだ。
ようやく収まるところに収まりつつある二人だが、果たしてここからどのような関係を紡いでいくのか。引き続き見守っていこう。