まさかの加熱調理オチがクセになる! SNSで累計400万いいねの超話題ゆるシュールコメディ

マンガ

公開日:2024/10/21

ホワイトタイガーとブラックタイガー

 マンガ『ふしぎねこのきゅーちゃん』をSNSで公開し人気を博した、にとりささみ先生の最新作『ホワイトタイガーとブラックタイガー』(にとりささみ/KADOKAWA)。

 本作は白いトラと「黒いトラ」が主人公のマンガかと思いきや、白いトラと「黒いえび」が主人公だ(ブラックタイガーと呼ばれる種類のえびが存在する)。語感は似ているが全く異なる生物同士の組み合わせの妙が、おもしろポイントになっている。

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 強いブラックタイガー(黒いトラ)を探すホワイトタイガーくんは、強くなりたい願望を抱くブラックタイガーくん(黒いえび)と出会い、紆余曲折を経て友情を育む。

 内容は4コマ形式のシュールなギャグで、ブラックタイガーくんが毎回アクシデントにより加熱調理されるオチ…いわゆる「天丼ネタ」が続く。その天丼展開がジワジワとクセになるのだ。

 負傷しがちなブラックタイガーくんをいつも診察する医者のうさぎ先生も、そんな天丼展開がクセになってしまっている側のキャラクターだ。うさぎ先生は、負傷したブラックタイガーくんを治療しないと気が済まず、負傷の瞬間を見逃すまいとするあまりストーカー化。その結果、犬のおまわりさんに逮捕されてしまう…までがお約束の流れだ。

 うさぎ先生はかわいい見た目なのに、想いが強めの行動に出がち。それゆえ、読んでいてやや恐怖を感じる一幕も。しかし、うさぎ先生がブラックタイガーくんの治療に執着する理由や、普段は見せない意外な姿も徐々に描かれていくため、そのギャップから「うさぎ先生ファン」になった読者も多そうだ。

 もしや、いまは真面目なツッコミキャラの犬のおまわりさんも、これからはクセの強さを披露していくのかも? 各キャラクターの今後の展開に注目していきたい。

 また、本作はご丁寧に(?)ブラックタイガーくんが加熱調理されたレシピまで掲載してくれている。細部まで徹底したシュールっぷりが、読者の笑いを誘う。

 本作の中毒性をまだ知らない方。ぜひこの魅力に沼のごとくハマっていただきたい。

文=ネゴト /

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