ただ一通り読んで満足してない? SNSで200万人に拡散された、仕事や人生で本を最大限に活かす読書テクニック
PR 公開日:2024/10/16
ミステリーを一気読みしたり、恋愛小説でキュンとしたり、静かに大著を噛みしめたり……。読書を「楽しむ」スタイルにはいろいろある。それでは「仕事に役立つ知恵を学びたい」「成長したい」など目的意識がはっきりした読書の場合はどうだろう。たとえばビジネス書や実用書、自己啓発書などの場合、「ただ漫然と読んだだけではもったいないのでは?」と日頃から疑問に思っている人もいるのではないだろうか。読書系インフルエンサー・ぶっくま氏の初の書籍『「知る」を最大化する本の使い方』(翔泳社)は、そんな疑問にヒントをくれる一冊だ。本を「選ぶ」「読む」「活かす」にはどうしたらいいのか、さらにそれを「習慣化」するにはどうしたらいいのか、「仕事と読書をつなげるインプット&アウトプット術」を体系立てて教えてくれる。
ちなみに本書に紹介されている読書術はぶっくま氏自らが経験で得てきた知恵の結晶だ。もともとは読書が苦手だったという氏だが、本書で紹介しているインプット&アウトプットのテクニックで本から吸収できることが激増し、それらの知恵や経験が役立って、なんとブラック企業から一流企業のマネージャーへとステップアップしたというから驚きだ。なお、これらのテクニックはSNSですでに200万人に拡散されたとのことだが、それらを一冊に完全収録。太字や青字でポイントがすぐに掴めたり、豊富な図版で理解度が増したり、「本」ならではの工夫を満載してわかりやすさも大幅アップ。さらには「本を使い倒す選び方→読み方→アウトプット、習慣化ビジュアルフローチャート」(その裏面はおまけの「深く読む技法の栞」)の蛇腹折り込みになっているという充実ぶりだ。
本書には「読書したいけど、何から読んでいいのかわからない」「どうやって読めばいいのかわからない」という読書難民はもちろんだが、「より効率的に読書したい」という人にも参考になるテクニックが紹介されているのもポイント。たとえば読むのに時間がかかったり、読む時間が限られていたりする人には「効率読書」として、たった1冊30分で効率を最大化する読書術を紹介している。それによると、まず「その本を読む目的」をしっかり確認して(STEP1)、「まえがき、目次、あとがき」で全体を把握(STEP2)。その上で、「目的にあった目次の箇所」に線を引き(STEP3)、さらにその章の「重要そうな部分」だけに線を引き、付箋を貼り(STEP4)――とSTEP7まで続く。STEP1~2くらいは予想がつきそうだが、それ以降は「なるほど!」なテクニックなので、ぜひ確認してほしい。
その他、自分のレベルに応じた本の選び方や読み方、読書を習慣化するためのテクニック、電子書籍やオーディオブックの使いわけ方など、読書経験の量に関わらず有益なテクニックも解説されている。かなり戦略的に本を「使いこなす」ので、しっかり実践すれば得るものは大きいと感じる。本書の帯にあるとおり「年齢不問!読書で人生をアップデート」していこう!
文=荒井理恵