エステも美容医療もなしで若返る!? 圧倒的に可愛い67歳の天野佳代子さんが教える自宅美容術とは?

暮らし

公開日:2024/10/19

10年前より可愛くなる
10年前より可愛くなる 大人美容の正解』(天野佳代子/主婦の友社)

 時の流れは残酷なもので、年齢を重ねると、老化は確実に進行してきます。目は細く小さくなり、肌はたるんで頬はこけ、顔は痩せてゴツゴツとしたベース型に。さらにシワやくすみが加わり、不機嫌そうな「意地悪顔」や、調子のわるそうな「不幸顔」に見えてしまうことも……。

 そんな“落ち込む現実”に逆行するように、60歳を過ぎてから周囲に「可愛い」と言われるようになったというのが、美容ジャーナリストの天野佳代子さん。「美容の方向性を180度変えてから、『可愛い』の称号をいただけるようになりました」と語る、その秘訣が『10年前より可愛くなる 大人美容の正解』(天野佳代子/主婦の友社)の1冊に詰まっています。

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可愛い大人に必要なのは、3つの●●!?

10年前より可愛くなる 大人美容の正解

 現在67歳とは思えないほど可愛らしいビジュアルを誇る天野さん。しかしかつては童顔がコンプレックスで、シャープに見せる「大人メイク」をしていた時代も。それが顔老けにつながっていた、と振りかえります。

「細くなりはじめた目をくっきり盛っても老化が強調されるだけ。若い頃よくやっていた角度のついた『美人眉』を今取り入れると『意地悪顔』になるうえ、古見えします。顔を小さくみせるシェーディングは、こけやたるみが目立ちます。髪をタイトにスタイリングすれば貧相に」と天野さん。

 大人は老化を隠すのではなく、ふっくら「丸み」を強調したメイクやスキンケア、ヘアスタイリングをすべきというのが、天野さんの最終結論。50歳からは、シャープな『美人』より、丸みのある『可愛い人』をめざすべきなのだそう。

 そんな「可愛い大人」になるために必要なのは「頬のツヤ」「柔らか顔メイク」「髪の清潔感」といいます。同書籍には、「可愛い大人」になるためのメソッドがたっぷりと64個も掲載されています。

10年前より可愛くなる 大人美容の正解

「手根マッサージ」でシワやたるみと無縁に

10年前より可愛くなる 大人美容の正解

 驚くほどたるみやシワの目立たない天野さん。その秘密は「手根」を使ったマッサージ。「顔の筋肉や皮膚に正しい位置を思い出させるのです」と、スキンケアアイテムを下から上へなじませたあと、手根で目元や額、頬骨をじっくりプッシュ。ちなみに髪を洗う時もずっと上を向いたままの「上向き洗い」を実践しているそう。

「Cゾーンハイライト」で、老けた「意地悪顔」を回避

 年齢とともにこけ、顔をゴツゴツ見せるこめかみのくぼみ。「こめかみまわりのCゾーンにハイライトを入れ、ふっくらとしたハリと若々しいツヤを出します」と天野さん。細かなテクニックではありますが、やるとやらないとでは、大違い。

10年前より可愛くなる 大人美容の正解

大人は「ぼんやり眉」が正解

 若々しいだけでなく、今どきなおしゃれ感のあるメイクの天野さん。「ぼやけてきた顔を引きしめようと眉をくっきり濃く描くより、むしろ、ぼんやり淡く描く方が若々しく見えます。そのかわり、毛並みをしっかり出すことで、薄くなってきた眉にボリュームをプラスします」と言います。くっきり眉とぼんやり眉の違いは一目瞭然で、ぼんやり眉で「丸み」をイメージしたメイクのほうが、圧倒的に若く見えますね。

10年前より可愛くなる 大人美容の正解

 こうした取り入れやすい方法がたくさん掲載されているので、少しずつ真似していけば、自分も「可愛い大人」に近づけるかな? とイメージがわいてきます。

「本当の顔を映す鏡」「粘膜リップペンシル」「紫のお粉」……愛用品も公開

 他にも本書では、天野さんが続けている運動や睡眠、歯磨き、UVケア、食事などの習慣をまとめた「50代から右肩上がりの『可愛さ』を作る美容習慣」や、「可愛い大人になるための『心の持ち方』」にも触れています。

 編集者として40年間美容業界にかかわり、自身もコスメマニアである天野さんが選び抜いた化粧品や健康グッズも紹介。リアルな肌色を映す銀引きのミラー、しぼんだ唇をふくらますペンシル、夕方の肌のくすみを一掃する紫色のフェイスパウダーなど、手ごろな価格で大人のきれいを後押ししてくれるアイテムばかり。

10年前より可愛くなる 大人美容の正解

 本書を読む前は、天野さんがあまりに可愛らしい人なので、「一般人には真似できないような特別なことをやっているのでは?」と勘ぐってしまったのですが、天野さんが提唱する「大人美容の正解」は、自宅でできるケアがほとんど。小さな努力を積み重ねれば「可愛い」につながるのだという確信をくれます。鏡を見るたびに落ち込む人や、老化をあきらめかけている人にこそ読んでほしい1冊です。

文=三浦小枝