ヒグチユウコの摩訶不思議な大人気絵本『ギュスターヴくん』に2作目登場! 10匹のギュスターヴくんたちが、森へ探検に
PR 公開日:2024/10/15
『ふたりのねこ』や『せかいいちのねこ』で知られるヒグチユウコ氏の新作絵本『ギュスターヴくんとまぼろしのどうぶつ』(白泉社)が、2024年10月15日(火)に発売された。第1作『ギュスターヴくん』に続き、今作でも独特な“ヒグチユウコワールド”が展開されていく。
不思議な世界観とオリジナリティ溢れるタッチで人気を博してきたヒグチ氏は、絵本だけでなく、画家として書籍の装画を担当したり、資生堂やGUCCIといった企業とコラボしたり幅広く活躍中。2018年にはギャラリー「ボリス雑貨店」を東京都渋谷区に立ち上げ、自身の作品や招待作家の展示も行っている。
猫を題材にしたイラストを多く手掛けているヒグチ氏だが、これはギャラリーの名前にもなった愛猫・ボリスの存在が大きく関係しており、そして今回リリースされた『ギュスターヴくんとまぼろしのどうぶつ』の主人公・ギュスターヴくんも、猫などがモチーフになったキャラクターだ。
ギュスターヴくんの初登場は2016年にリリースされた絵本『ギュスターヴくん』。“ヒグチユウコワールド”のシンボルにもなっている可愛らしいキャラクターだが、両手にはヘビらしき生き物が生えており、足もタコのようにウネウネとしている。さらに頭にはアンテナのような触覚が生えているなど、なんとも不思議な生命体。
第1作で描かれたのは、いたずら好きのギュスターヴくんが紡ぎ出す摩訶不思議な世界。ワニやウサギ、鳥などさまざまな動物が登場するが、いずれも独特なデザイン。ヒグチ氏の繊細な筆致によって非常に奇妙で不思議な世界が広がっているものの、ギュスターヴくんをはじめ動物たちの軽妙なセリフがギャップとなり、どこかポップな物語が展開されている。
そして今作の『ギュスターヴくんとまぼろしのどうぶつ』では、10匹のギュスターヴくんたちが「なぞのせいぶつ」を捕獲するため森へ探検に出かける。「なぞのせいぶつ」とは一体どんな生き物なのか、やはり前作『ギュスターヴくん』に登場したような摩訶不思議で独特な姿なのだろうか……。と思いきや、見てびっくり! フワフワでつぶらな瞳が魅力的な、なんとも愛らしい姿! 真相はぜひその目で確かめてみてほしい。
ギュスターヴくんの素性に迫りつつ、また新たな謎も産み落とされる『ギュスターヴくんとまぼろしのどうぶつ』。なぜ未確認生物を追っているのか、そもそもギュスターヴくんはいったい何者なのか……。そうした答えをあえて明示せず、解釈を読者に委ねることで自由なイマジネーションが生み出されているのかもしれない。
ページをめくるたびに独特な世界観が広がり、段々と引き込まれていく同作。読むのはもちろん、絵を眺めていても楽しめるので、気になる人は前作も併せて手にとってみてほしい。