映画シザーハンズの主演にマイケル・ジャクソンが立候補していた!?

エンタメ

公開日:2024/10/25

皆さん、映画はどのくらい観てますか? 昨今はサブスク動画配信サービスのおかげで、より気軽に映画鑑賞ができるようになりましたね。

でもせっかくなら、映画の「奥深い世界」をのぞいたうえで、より深く思考をめぐらせながら鑑賞してみませんか?

このたび年間鑑賞数500本のエンタメ評論家・コトブキツカサが映画にまつわる様々なトピックスを深掘りした書籍『教養として知っておきたい映画の世界』が発売されました。

今回はその著書の中から、いくつかの人気作品の鑑賞ポイントなどをご紹介していきます。意外な小ネタもあって、作品に対する印象も変わってくるかも!?

ぜひ新たな視点から映画作品を楽しみましょう!

※本記事は『教養として知っておきたい映画の世界』(コトブキツカサ/日本実業出版社)から一部抜粋・編集しました

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教養として知っておきたい映画の世界
『教養として知っておきたい映画の世界』(コトブキツカサ/日本実業出版社)

シザーハンズ(1990)

●あらすじ

 人里離れた山の上の屋敷に住む老発明家は、誰も成し遂げられなかった生命の創造に挑み、繊細で心優しき人造人間エドワード(ジョニー・デップ)を作り始めます。しかし、完成目前で老発明家は急死してしまい、エドワードは鋭い金属のハサミが両手になっている状態で1人暮らしていました。

 ある日、化粧品のセールをするペグが訪れ、ひょんなことからエドワーはペグの娘キム(ウィノナ・ライダー)と出会い、恋に落ちます。

●撮影終了後にジョニー・デップが腕に彫ったタトゥー

 原案・監督のティム・バートンによるファンタジー・ムービーである本作は、エドワードの一途な愛と儚さが胸に染み入ります。キムを抱きしめたいのにハサミの手が邪魔をして上手に抱きしめられないシーンは映画史に残る名シーン。空から舞い落ちる美しくて哀しい雪が、この作品をデコレーションするのです。

 世界的に大ヒットしたシザーハンズに出演したジョニー・デップとウィノナ・ライダーは、この共演がきっかけで交際が始まり、婚約しました。交際当初、プレイボーイのジョニーに疑心暗鬼だったウィノナを安心させるため、そして自らの愛を誓うために、彼は自身の右腕に、「WINONA FOREVER/永遠の愛をウィノナに」というタトゥーを入れます。

 しかし、残念ながら数年後に2人は破局してしまいます。

 ジョニーは、腕のタトゥーの完全除去も考えたようですが、WINONAのNAだけ除去して「WINO FOREVER /一生、飲んだくれ」に修正しました(WINOには「安物のワインを飲んだくれるアルコール依存者」の意味があります)。

 ちなみにジョニー・デップが主演にキャスティングされる前は、トム・クルーズ、ロバート・ダウニー・Jr.、ジム・キャリーが主演候補として名前が挙がっていました。さらに、脚本を読んで本作を気に入った世界的アーティストのマイケル・ジャクソンも自ら主役に立候補していたそうです。

<第3回に続く>

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