ついなちゃんの柔らかな歌声と共に響く青春バンドサウンド『ふたりだけの放課後』パステルカラーのイラストに「かわいい!!!めちゃめちゃすき」の声

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公開日:2024/10/19

 今回紹介するボカロ曲はニコニコ動画に投稿された雨沢レイの『ふたりだけの放課後』です。

文/村上麗奈

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 雨沢レイ11作目となる今作。耳に残る丸い音色のギターをはじめとするバンドサウンドは、青春の一ページを彷彿とさせる爽やかさ。Synthesizer Vついなちゃんによる、柔らかく明るい声がじんわりと温かく染み込んでくる。

 セーラー服を着た少女たちのイラストと若々しいバンドサウンドをバックに描かれるのは、多感な時期を生きる少女たちの心情。日々の息苦しさや不安、希望が織り交ざる心情のほか、「だってここには毎日君がいるからさ」と確固たる友情、あるいは恋愛感情の相手がいるゆえの全能感といった緻密な感情が、ついなちゃんによって軽やかに歌われる。

 サビのメロディラインは明るくもどこか切なげなニュアンスを含んでおり、2サビ、Dメロ、落ちサビ、そして転調後のラスサビという流れの緩急が、ふたりの互いを思う感情をよく表現している。

 パステルカラーのイラスト、不安と希望が繊細に織り交ざる歌詞、柔らかな歌声。そのどれもから伝わってくる優し気な雰囲気の中に含まれた、「ふたりだけの世界を探そう」という思いの固さが際立つ楽曲だ。

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