軽快なメロディ、中毒性あるフレーズが癖になる『初音メンタルクリニック』ミクとテトが励ましてくれる歌詞に「このクリニック今すぐ行きたい」の声

エンタメ

公開日:2024/10/20

 今回紹介するボカロ曲は、ニコニコ動画に投稿された神様うさぎによる「初音メンタルクリニック」。

文/村上麗奈

advertisement

 前作「生きてる理由がわからない」の続編の楽曲となる今作。リズミックな歌詞とともに、「何のために生きているの」と明るく歌いあげた前作では、ネットミームを織り交ぜた楽曲と、空元気な様子の初音ミク、重音テトの可愛らしさが支持を得ていた。その続編となる今作では、「初音メンタルクリニック」を開院。「生きてる理由がわからない」と鬱々とする人々を救う側になったというわけだ。

 前作を彷彿とさせるリズムで歌われる<めんめんめんたるクリニック>という歌い出しが耳を掴む「初音メンタルクリニック」。

 <生きてる意味がわからないなら いっしょに病院行きましょう>と前作との繋がりも感じさせる歌詞もあるように、ミクとテトがリスナーを救ってくれる側面がある一方、<お願い優しい先生 ぼくにお注射めぐんでください>と、リスナーがミクとテトを救う側に立つ場面もある。ミクとテトの可愛らしさに救われながら、少し病んでいるミクとテトを救う立場にもなれる、様々なシチュエーションを楽しめる楽曲だ。

 全体を通してポップな音使いと軽快なメロディが中毒性のある楽曲だが、1サビ後にEDM調に変化しギターソロに繋がるという急展開も。可愛らしいだけでないギャップも楽しむことができる。

 軽やかさのある曲調、中毒性のあるフレーズ、ミクとテトが励ましてくれる歌詞。日々への倦怠感を扱っている病みソングに分類され得る楽曲ではありつつも、ポジティブで軽やかな、聴きやすい楽曲になっている。

 「初音メンタルクリニック」は現在、各種配信サイトで配信中。

あわせて読みたい