そのため食事はいずれも大ボリュームなものばかり。第1話に登場したのは、大きな弁当箱いっぱいに詰められた「鶏もも肉の照り焼き弁当」（1775kcal）の昼食、水分補給にはコンビニの「クソデカもも水」（210kcal）、そして残業中にお腹が減り、「2倍サイズカップ焼きそば＋マヨネーズ×2」（2760kcal）を平らげている。

　その日の総摂取カロリーは、実に「4745kcal」。一般的な20代女性に推奨される1日の摂取カロリー約2000kcalを遥かにオーバーしているのだ。まさに禁断のグルメギャグと評するに相応しい『ドカ食いダイスキ！ もちづきさん』だが、そんな「ドカ食い」に幸せを感じる美琴の姿を見て、スカッとした気持ちになる読者も少なくない。

　実際に同作はネット上で大反響を巻き起こし、X（旧Twitter）でトレンド1位に輝くほどの注目度を集めていた。さらに2024年8月に発表された「次にくるマンガ大賞 2024」Webマンガ部門では第8位に輝き、同年より新設されたニチレイフーズのスポンサー賞「冷凍食品はニチレイ賞」にも選ばれている。なお、副賞として冷凍からあげ1年分が贈呈されたという。

　余談だが、美琴の食べっぷりに快感を覚える読者が続出する一方で、あまりに不健康な食生活から架空のキャラクターにもかかわらず体調を心配する人もチラホラいる。中でも第5話で「カロリー1/2理論」を披露し、XでAI食事管理アプリ「あすけん」の栄養士キャラクター・未来（みき）さんを絶望させていたことは今でも語り草となっている。

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— ドカ食いダイスキ！ もちづきさん公式 (@dokaguidaisuki) August 6, 2024

　ちなみに今回発売されるコミックス1巻には、本編に加えて限定描き下ろしエピソードも収録。美琴はどんな「ドカ食い」を披露しているのか、ぜひチェックしてみてほしい。