結婚したいほど大好きな義兄の正体は殺人鬼!? 殺される運命の妹はサイコパスのお兄ちゃんから生き延び、未来を変えられるのか…『デスゲーム漫画の黒幕殺人鬼の妹に転生して失敗した』

マンガ

公開日:2024/11/18

デスゲーム漫画の黒幕殺人鬼の妹に転生して失敗した

 大人気Web小説のコミカライズ作品『デスゲーム漫画の黒幕殺人鬼の妹に転生して失敗した』(ぺぷ:漫画、稲井田そう:原作/KADOKAWA)は、大好きな義兄が実はとんでもないサイコパスだったことを思い出すことから物語が始まる。

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 主人公の舞は、ある日前世の記憶を思い出した。前世で流行っていた「さよなら天国おはよう地獄」は、とある高校の1年生のクラスがデスゲームに巻き込まれるサスペンスマンガ。その作品のすべての黒幕・黒辺誠こそ、結婚したいと夢見るほど大好きな舞の義兄だったのだ。

 思い出さない方が幸せだったような気がするのだが、そうも言ってはいられない。通称「さよ獄」での舞は、デスゲームの前日に兄に殺されるぼろ雑巾役なのだ。このままだと確実に死んでしまう! そんな危機に気づいた舞は、「毎日がつまらないから」という理由でクラスメイトを皆殺しにするお兄ちゃんを変えるため、刺激的で楽しい日々を提供する努力を始めることに。

 未来を変えるため、誠に対しあの手この手でさまざまなサプライズを仕掛けていく舞。だが、それは“自分が生き延びる”ためではなく、あくまで大好きなお兄ちゃんを“殺人鬼にしたくない”という気持ちが原動力になっていた。つまり、その根底にあるのは、紛れもない「愛」なのだろう。あまりにも健気で献身的な姿に、思わず舞の幸せを祈りたくなってしまう。

 しかし、サイコパスである兄の気持ちを変えるのはそう簡単なことではない。「人間を刺すところ」を見るために通り魔が人に危害を加える現場に駆けつけるほど、誠の狂気は着実に大きくなっていた。

 誠がデスゲームを開催するトリガーになるのは、建設現場の前で猫が交通事故で死んでしまうこと。そのシーンを起こさせないため、舞はあらゆる努力を積み重ねていく。果たしてデスゲーム開催までの1年間で、どこまで誠の気持ちを変えられるのか――。殺人鬼になる予定のサイコパス義兄と愛する兄に殺される運命の義妹の物語から、今後も目が離せない。

文=ネゴト / 押入れの人

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