「限界節約ホットドッグ」を作って学園祭で売ってみた! 見た目に全振りした節約手法と開き直った看板で大盛況となる
公開日:2024/11/19
今回紹介したいのは、ニコニコ動画に投稿された『【ケチ】限界節約ホットドッグを学生に売りつけてきた 見た目に全振りした儲かる模擬店入門』というラムダ技術部さんの動画です。
投稿者メッセージ(動画説明文より)
お祭りの屋台料理は限界節約料理と相性が良いです。なぜならリピーターを気にしなくて良いからで、それは裏を返せば料理のクオリティが高い必要はなくそれよりも美味しそうな見た目や安さで誘惑して 買ってもらうことが重要だからです。そこで今回は限界節約ホットドッグの作り方とそれを屋台で販売までのドキュメンタリーをお送りします。ホットドッグの原価の大半を占めるソーセージに注目して節約方法を考案しました。また、後半ではコンビニ各社の食品容器を調査して、パッケージデザインでボリューム感を演出するなどの方法を取り入れました。
動画「限界節約うな丼を作ろう」「限界節約カツ丼を作ろう」など、これまでいくつもの限界節約料理を開発してきた投稿者のラムダ技術部さん。今回は限界節約ホットドッグに挑戦し、さらに神戸高専の学園祭にホットドッグの屋台を出店します。
神戸高専祭実行委員会のXによると、こちらの企画はラムダ技術部さんと神戸高専のコラボイベントとのことです。
ラムダさんによると「お祭りの屋台料理はケチってなんぼ」。これは、通常の店舗と違いリピーターを気にしなくて良いからだそうです。料理のクオリティよりも、美味しそうな見た目や安さで誘惑して買ってもらうことが重要になるのだとか。
ということで、今回は原材料を極限まで節約して原価を抑えつつ、外見は豪華でボリューム満点に見えるようなサステナブルなホットドッグを開発します。この時点でコメント欄のツッコミは止まりません。
まずは一般的なホットドッグ作りから節約できる箇所を模索します。焼いたパン21円にバターを塗って8円と、1個当たりの原価を出していくラムダさん。
みじん切り玉ねぎを水にさらしたもの2円、ピクルスのみじん切り12円、瓶詰めのザワークラウト12円と、丁寧に作っていますね。
そしてホットドッグ用の大きなソーセージは1本で116円。これがコストを押し上げる主な原因です。
しかし普通のソーセージを使うと露骨にケチったのがバレてしまいます。
下半分が無くても第三角法による平面図は変わらないと考え縦半分に切ってみたところ、立体感が無くなってしまいました。
そこでサポート材としてピクルスを橋脚に、玉ネギを支承として使い立体感を演出。匠の技です。
ところがここで壁にぶつかってしまいます。屋台で販売するので料理内容を保健所に相談したところ、「屋外でそんな複雑な包丁細工はしないでほしい」との指摘を受けました。
両者がちゃんと仕事に向き合っているのがいいですね。「なるほど」「草」「ナイス保健所」とコメント欄も大盛り上がりです。
そこで新たな節約手法を考えるラムダさん。短いソーセージを斜めにカットすることで、高さを9割以上保ったまま長さが164%伸ばせるとのこと。パンの両端に配置することで、左端がソーセージからはじまり、右端もソーセージで終わらせることができます。
中央の空間をピクルスやザワークラウトで埋めてケチャップ類をかけると、かなりいい感じになりました。
次はボリューム感の演出です。ラムダさんが日課にしている食品パッケージの観察をしているときに名案を閃いたとのこと。
例えば、餃子のパッケージのタレ部分をめくると、餃子の入っていない空間が現れます。我々が持つ「見えない部分を補完する能力」を利用した演出です。
さらに「手品を見せます」と食品パッケージを両手に挟んで振ってみせるラムダさん。沢山あるかに見えたベーコンが消えてしまいました。実際には不透明な部分にベーコンはあります。
複数のブランドをはしごしたところ、各社とも透明な部分にはギッチリと見せたい商品を見せつつ、不透明な部分には余裕ある空間を設ける構造だったとのこと。「これが食品パッケージのベストプラクティスなのでしょう」とラムダさん。
特許や意匠登録を調べましたが、食べ物が入っていない部分に不透明な印刷をしてカバーする手法は見つからなかったので、真似することにします。
美味しそうなホットドッグの画像を購入してラベルを制作。ソーセージの無い部分をしっかりカバーすることができました。
いよいよ学園祭当日です。開き直った看板も出して、屋台で限界節約ホットドッグを売り出します。
わかりやすく貼りだした調理手順通りにホットドッグを作っていきます。
トッピングについてはJPEGの技術を応用。画像の明るさの細かい波形を捨ててデータを削減していることから、ホットドッグの細かいトッピングを省略してもほぼ変わらないはずと考えました。
地味に高いというザワークラウトなどは省略。安価な専用ソースで無の部分を補うことにしました。
足りなくなった食感はフライドオニオンを振りかけることでカバーします。
理系スタッフ向けの作業手順に従いケチャップを3~4波形アプライして、「限界節約ホットドッグ」の完成です!
来場者数が多いこともあって、非常に調子よく売れたというホットドッグ。
4人のスタッフに加えて、働かないつもりだったラムダさんも休む間もないほど忙しかったとか。
こうして稼いだお金は134,023円。リピーターが重要な業種では通用しませんが、お祭りの屋台という荒業ならではの売り上げです。ちなみに、節約ぶりについてはしっかりとバレていて、企画を理解していた人理解していなかった人など、実際に購入された方の感想も動画には多数収められています。
ラムダさんの限界節約に挑む執念に興味を持たれた方はどうぞ動画をご覧ください。コメントも大変盛り上がり、阿漕な商売手法を楽しく学ぶことができる動画となっています。
視聴者コメント
・要らんところで技術をフル活用w
・工程が増えるのでコストUPです
・無駄に技術が高すぎるw
・なぜベストを尽くすのか
・誰か特許を取ってこれをできないようにしてくれ!!
・料理動画でJPEGの話されたの初めてだわ
・自分もコレ買いたかったなぁww