占星術で“自分らしさ”を見つめ直す! ホロスコープをもとに自分の強みを知る方法とは?
更新日:2024/12/10
「ミッドライフ・クライシス」という言葉を知っていますか? 日本語では「中年の危機」と訳されることもありますが、これまで子育てや仕事で飛ぶように過ぎていた毎日が落ち着く時期だったり、同時に体力の衰えを感じたり、同世代の病気・親の介護などで「死」を身近に感じ始める時期に「自分はこのままでいいのか」という不安や焦りが訪れるのがミッドライフ・クライシス。30代後半から50代の8割が経験すると言われています。
私自身も38歳。現在は在宅でできるライターの仕事をしているのですが、来年次男が小学校入学。これからさらにお金もかかるし、自分のやりたいことを優先するのではなくお金重視で正社員になれる仕事をすべきなのか……? など悩みの真っただ中にいます。
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『人生後半戦の生き方戦略 40歳からの大人の占星術』(miraimiku/日本文芸社)では、そのミッドライフ・クライシスには、前述のような人生の折り返し地点に差し掛かったことによる「人生的ミッドライフ・クライシス」と、惑星の運行サイクルに基づく「占星術的ミッドライフ・クライシス」があると解説。西洋占星術の観点から自分を見つめ直し、今後の人生の指針を導く手助けをしてくれます。
西洋占星術では「月=自分自身の本質的欲求を象徴している」など、星ごとに意味があります。
そこで本書ではまず、自分が誕生した瞬間に、宇宙の惑星たちがどの位置にあったのかを示す「出生ホロスコープ」というものから、自分自身が本来持っている性質や価値観、強みや弱みを導き出します。出生ホロスコープの作り方は、QRコードを読み込んで誕生日と生まれた時刻、出生地を入力するだけ。一瞬で完成しました。
たとえば私の場合、この世に誕生した瞬間、月は射手座の位置にありました。該当する解説文を読むと、「人生の根源的な意味を探求したいという強い欲求」があるとのこと。確かに学生時代は「どうしてこの人はこういう行動を取るんだろう」などとよく考えており、大学で心理学を専攻したのもそれが理由です。また、太陽の位置からわかる「あなたにしかできないこと」では「音楽や絵や文芸などの芸術的なアプローチを通して、人々を癒すことができる」という解説もあり、現在のライターという仕事は自分の強みを活かせているのだなと感じました。
次に本書では「星のワーク」を使って人生後半の指針を考えます。
西洋占星術では、人生の各段階を惑星に対応させて考える「惑星年齢域」という考え方があるのだそう。本書では、月から土星までの7つの星で、それぞれに該当する年齢域とテーマを分類。ワークに従って過去の自分を振り返り、または未来の自分を想像します。
この年齢域のワークを経て、子育て前の自分は人の話を聞いて相手の心を軽くすることが好きだったし、その能力を褒めてもらえると嬉しかったことを思い出しました。そう考えると、収入を増やすにしても、ライターを続けたまま心理職の勉強をして、副業として心理職に就くこともできるのでは? と、やりたいことと収入どちらかを選択するのではなく、どちらも両立することができる気がしてきました。
最後にはすべてのワークをまとめ、人生計画表を作成。さらに「トランジットの惑星」という概念を用いて、短期計画表を作成する方法も紹介されています。
本書の冒頭で「ミッドライフ・クライシスは、『人生の折り返し地点』ではなく、新たなスタートラインに立つとき」という言葉がありましたが、まさにそう。子育てや仕事をがむしゃらに頑張る第一のフェーズを終えて、体力も時間も限られてくるこれからの人生を、どう前向きに生きるか。40歳前後のタイミングでそれを考えるのは、とても意義のあることだと感じました。
文=原智香
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