金運が上がればすべての運が上がる? 金運カウンセラーが記す2025年の運勢を、後厄を迎える筆者がレビュー

文芸・カルチャー

更新日:2024/12/10

こわいほどよく当たる
こわいほどよく当たる 2025年 金宿星占い』(あいはら友子/毎日が発見)

 1年はあっという間だ。師走の足音が聞こえてきて、仲間内で「今年もあとちょっとかぁ…」と、話す機会も増えてきた。来年の話をすると“鬼が笑う”とも言うが、自信をもって“今年はよかった!”と胸を張るのも難しく“来年こそは…!”と意気込みたくもなる。

 金運カウンセラーのあいはら友子さんによる『こわいほどよく当たる 2025年 金宿星占い』(毎日が発見)は、来る2025年に向けて、まさしくすがりたくなる1冊だ。本書では、金運を最重要視する「宿曜占星術」をベースに、著者がアレンジしたという「金宿星占い」を用いている。

 1983年11月8日生まれで、2024年は“本厄”によって散々だった筆者が“来年こそは…!”と願いを込めて、本書をめくってみた。

【あわせて読みたい】2025年はどんな年になる? 身内を味方につけないと内側から崩壊!? 人気占い師のシウマさんが「ナインナンバー」で人間関係や来年の運気をアドバイス

advertisement

■平安時代がルーツ「月」の位置によって運勢を占う

 著者は「金運が上がればすべての運が上がる」と述べる。その背景には、以下の理由がある。

お金に恵まれることは、物心ともに充実した人生を送る早道。自分を磨くために投資をすれば、才能や魅力がさらに開花しますし、そうなれば、心身ともに健康的な暮らしにも近づける…。自分だけでなく、周りの人を潤すこともできます。

 風が吹けば桶屋が儲かるというべきか、著者の持論には納得できる。その指針となる金宿星占いのベース、宿曜占星術は平安時代にルーツを持つ歴史ある占星術だという。

 根拠となるのは「宇宙の構図・縮図」だ。星の動きから「自分が生まれた日に、月が天空のどの位置にあったか」を読み解く。さらに、詳細な解説は以下のとおりだ。

月は約27日をかけて地球を一周しますから、生まれた日の月の位置は27通り。その月の軌道を27等分し、1日ごとに、そこに“月が宿っている”という意味で「◯宿」と呼び、それぞれの運気を読むのです。

 この宿曜占星術に、著者による「霊視」を加えたのが本書のメインにある金宿星占いだという。では、どのように占うのか。実際に、筆者の2025年を占ってみたい。

■筆者の金宿星「天」は直近4年間でまさかの…

 本書では、自身の金宿星をたしかめるための「早見表」がある。1983年11月8日生まれの筆者は、金宿星が「天」だった。

 自身の金宿星が分かったら、解説ページを参照する。筆者は「高い志を胸に、人のためにお金を使って金運を保つ」という「天金宿」の項目をめくってみた。最初のページでは2024~2027年の運気をグラフ化しているが、2025年は「壊」で直近4年間で最低だと分かり、のっけから絶望したものの…。

 しかし、何もかも報われないわけではない。「この時期は安定を求め、切磋琢磨して内面を磨き、翌年の金運に備えるといい」とあったが、「本来、心の奥底でふつふつと闘魂を燃やし、何ごとも戦って乗り越えていく性格」だと信じて、ジッと耐えようと決意を新たにできた。

 総じて、2025年は「人」との関わりに重きを置くべきとするアドバイスも書かれていた。「シャイで案外引っ込み思案」の一面をグッとこらえて「明るく自信をもって、自分から人に声をかけてみましょう」とあり、「人のためにお金を使うことも大切」とも。似たタイプには、かの有名な「松下幸之助」もいたというのもちょっぴりうれしく、絶望の気持ちがほんのりやわらいだ。

 本書では、富士山画家でもある著者が描いた、それぞれの金宿星に応じた財布などへしのばせられるサイズの絵「金運に恵まれる2025年のこの一枚」も収録している。自分の運勢をみきわめて、来年に備えよう。

文=カネコシュウヘイ


【2025年】開運・占い特集

関連記事

あわせて読みたい